2015年5月27日水曜日

バラク・オバマとはなんだったのか。

「40代の弁護士が政治家になって国を変える、そんな事は日本では無い」

アメリカをさも素晴らしい国であるかのように言っていたあの人達はどこで何をしているのだろうか。任期を2年残したバラク・オバマは、ジョージ・ブッシュを超えた、歴代最悪の大統領として認識されている。

確かにオバマは大統領選挙で強かったのかもしれない。けれども、オバマが所属する民主党は、大統領選挙での勝利が濃厚だった優勢政党である。オバマじゃなくたって、ロムニーには勝っていただろう。オバマとは一体なんだったのだろうか。




1,オバマは完全に無能で間違った政治家だった。
無能な政治家を、"YES WE CAN"のワンフレーズと肌の色で選んだ。オバマケアやグアンダモ基地閉鎖なども含めて、オバマの主張を冷静に見れば、オバマが出来もしないこと、やればより悪くなる事をしようとしているのは明らかで有り、愚かな政権運営を行う最悪な大統領になるであろう事は十分に予測出来たが、誰もがYES WE CANの熱狂に踊るばかりだった。民主党の他の候補ならば遙かに良い未来が待っていた。それどころかロムニーですらオバマよりは随分とマシだった。

2,オバマの政策はあっていたが、無能な政治家だった。
オバマケアは考え方としては正しかった。けれども、やり方が180度間違っていた。基地閉鎖問題も考え方は正しかった。けれども交渉能力が無かった。軟着陸させる能力も無かった。考え方としては正しかったが、大統領としては完全に無能だった。

3,正しい有能な政治家だったが潰された。
オバマがやりたいことを思い通りにやっていれば素晴らしい大統領になったのに、抵抗勢力によって潰されたのだ。かわいそうなオバマ。




どれなんだろう。日本語で読めるテキストは何れ幾つも出てくるだろうけれど、2と3の間ら辺でふらついて、「政権運営は失敗だったが、存在自体に意義はあった初の黒人大統領」みたいな落としどころの煮えきれないふわふわとしてテキストが時事ネタでアクセスを稼ぐインターネットライターによって大量に生み出されるだけで終わりそう。「オバマが選ばれる事こそが民意であり、正しい事、正しい選挙」といった日本を覆った謎の雰囲気は総括されないままで未来へと、まったりと続いていくんだろう。もちろん、既にオバマを強い調子で否定している人達は居るけれど、それが"間違ったオバマを選んだ"のか、"正しいオバマを選んだがオバマが間違った"のかはよくわからない。日本のインターネットにおけるYES WE CANの受容は不気味だった。