楽しい人生の想像

寝たり起きたりでおなかはすくけれど、楽しい出来事はどこにもない。けれども、冷静に落ち着いて考えてみよう。楽しい出来事に溢れた日常を過ごしても、楽しくない人生というのは存在する。享楽はその瞬間が過ぎ去れば跡形も無く消え去るもので、その快楽をチェインチェインで繋いだところで、一瞬の楽しさを貪り続けているだけという現実からは逃れられない。死の瞬間まで享楽のチェインに成功したとしてもそれは、不意の出来事である命の終わりによって、享楽チェインの終わりが隠蔽されたにすぎない。今この瞬間の楽しさは、ビデオゲームのインストールが終わった瞬間のようなものであり、そこから先の楽しさは保証されないし、よしんばそこから先に楽しさが待っていたとしても、それは人生の楽しさを意味しないのだ。逆もまた然り、逆もまた然りと、自らに言い聞かせるが、僕は自らの言葉に対して、聞く耳を持たない。取り合う気がない。