2016年1月5日火曜日

言葉を愛する人へ。

言葉は体のようなものであり、力だ。言葉というのは体のようなものであり力なので、言葉を続けなければ力は衰える。同じく言葉というのは体のようなものであり力なので、どこかで休まなければ壊れてしまう。だから休息が必要だと考えるのは間違いである。24時間言葉を発し続ける人は存在しない。一日中こころの中を言葉が騒がしく巡り続けていたとしても、きっとどこかで眠っているだろう。眠っている間中むねの中を言葉になりそこねた言葉が吹き荒れていても、どこかで休息がもたらされているだろう。言葉をつなぎ続けることに、安息日はいらない。言葉を愛するのであれば、言葉を休む必要はない。言葉を必要としているならば、休息や息抜きは不要なのだ。それでも休息が必要だというならば、疲れたというならば、それはもう、言葉があなたを愛していないということなのだ。あなたは言葉に愛されていないし、もはや言葉を必要としていないのだ。