2016年5月5日木曜日

世界最強newbeeはほんとうに世界最強になれるのか。

Secretが負けた際に、「世界最強はnewbeeだ」という話を始めました。ChuaNの一時帰国問題から立ち直ったnewbeeは、明らかに他のチームとはレベルの違うdotaをやっており、「現在の世界最強チームはnewbeeである」というかなり強い確信を持っていました。目も当てられないauiの惨状を目にしたことで、僕の勝手な思い込みによる確信は、もはや事実へと変わったと言い切って良いでしょう。

newbeeの強さは、現代シーン(rtz以後のシーン)において、強いチームに必要なポイントをほとんど全て抑えており、現在存在している他のどのチームよりも、高い点数で全てのポイントをクリアしています。唯一newbeeが弱いのはside soloですが、「side soloに強いプレイヤーを抱えているチームは世界中に1つも存在しない」という事実をもって、現在のnewbeeは隙の無い世界最強チームであると言えます。

「1手と2手が共に強い」「後ろにクオリティプレイヤーが1人以上居る」「特定のキャラクター/プレイスタイルに依存するプレイヤーが居ない」「淘汰を経て、複数人の世界的名手を内包している」といった、現代シーンにおいて需要なポイントを全て満たしており、少なくとも中国最強チームの座は確固たる物としています。(少し遡ればVGRも強かったのですが、現在は明確にnewbeeでしょう。)


newbeeが世界最強であるという根拠は、僕の主観による「やってるdotaがまともだから」という極めて儚く、いい加減なものですが、bhをbanされただけで行方不明になるfearやわけのわからないキャラクターを意味不明なクオリティで使っているaui2000を目にしてしまった以上は、EGは単独で世界最強を担えるチームではなく、後ろ2人のプレイヤーが共にクオリティプレイヤーではないsecretもまた、"他にまともなチームが出現してしまった場合は"、単独で世界最強を担えるチームではないでしょう。そして、他にまともなチームが出現してしまい、それが当初想定していた以上に強いチームであるという事実は、中国チームが世界最強チームの地位を久方ぶりに取り戻したという事実に繋がります。

あとはnewbeeが実際に世界に出て戦えるのか、勝てるのか、そしてタイトルを獲れるのかという最も大きな問題が残っているわけですが、それよりもまず先にManila Majorのチケットを獲れるかどうか。果たしてこの「世界最強はnewbee」という言葉が、他チームの低迷によって生まれた空にかかった虹のような儚いものなのか、世界最強newbeeはほんとうに世界最強でしたという証拠を伴い後世に、長く残るものになるかどうかは、今日からの10日間にかかっている、というわけです。

歴史上最強チームの崩壊以来、真っ当な世界最強チームを有さなかったdota2シーンですが、遂にその座を狙えるチームが現れた、というのが素直な感想であり、EGやSecretには大きな改善の余地が残っている事も相まって、にわかに胸の躍る季節になってまいりました。果たして、既に世界最強newbeeは、ほんとうに世界最強の地位を手に入れ、世界最強チームになり、後世に語り継がれる世界最強チームへと歩みを進める事が出来るのでしょうか。