春。

とてもとても酷い夢を見て吐き気を催す脳と、目が覚めて水を求める体との不一致に、なにかおかしな気分になって少し笑うけれど、死体と糞尿と失敗とが溢れかえっていたどんなに酷い夢の中よりも、こちらの方がずっと酷い世界だとうんざりして髪の毛を人差し指で少しなぞれば、起きるには眠たく、眠るにはくっきりとしすぎた一日が、春一番に叩かれて明るいままの夜が更けていく。水、水。