2018年6月28日木曜日

LoLを「なに、これ、つまらない。ww」と言った人が見るべきeSports。

なし。
ありません。




なぜ、なしなの?という話をします。
その話をする際に、件の人物は何かを小馬鹿にするか何かを褒めることでアイデンティティを保っている事で、私達インターネッターの中では古くから有名な人物である、という点は完全に無視します。LoLを「なに、これ、つまらない。ww」と言った人には一切触れません。その点、よろしくお願いします。その上で、LoLを「なに、これ、つまらない。ww」と言った人が見るべきeSportsの話をします。そんなものは存在しない、という話をします。






LoLを「なに、これ、つまらない。ww」と言った人が見るべきeSports。





なし。
ありません。

なぜかというと、eSportsは面白くないからです。
eSportsは、見ても何が起こっているかわかりません。




eSportsは、50時間以上そのゲームをプレイした人間だけが楽しめるものです。もちろん例外は居るでしょう。わたしだって1秒もプレイしたことがないゲームのeSportsを楽しんで見続けてきましたし、現在進行形で見ているものもあります。けれども、私達のような、そしてあなた方のようなビデオゲームプレイヤーというのは、少数派なのです。マイノリティなのです。LoLをプレイした事のある人間なんて、たかだか数千万人しか居ません。人類は80億人です。100人に一人くらいしか居ません。少数派です。「少数派だけれど一千万人居るよ」みたいな話は可能ですが、それは、eSportsをつまらないと言う人が見るべきだったeSports、という話題とは全く別の話です。





eSportsがつまらないのは、構造的な問題です。

ほとんどのスポーツには1つのボールがあります。
野球でも、サッカーでも、卓球でも、アメリカンフットボールでも、ボールは1つです。どこを見ればいいのかはっきりしています。どちらかのチームがボールを所持すれば、それはまず間違い無く優位にたっているという事を意味します。わかりやすいですね。初めてサッカーを見た人でも、サッカーのルールを把握するのは簡単です。アメフトなんかはちょっと難しいですが、ボールを保持していれば有利になる、前に進めばいい、端まで行けば得点、とかわかりやすいです。すぐに説明がつくだけではなく、どこを見ればいいかわかりやすいです。ボールを見ていればいいんです。




ではeSportsはどうでしょう。
どこを見ればいいのでしょうか?




わかりません。
どこを見ればいいのかよくわかりません。

LoLなんかどこを見ていればいいんでしょうね。10人のプレイヤーがそれぞれ4つのスキルを所持していて、それぞれのスキルにはクールダウンとマナコストが設定されていて、さらに幾つかの使用可能アイテムを所持していて、フラッシュとかテレポートとかいう追加のスキルまであります。しかも、画面にうつっている所でプレイヤー同士が戦うのならまだしも、画面にうつらない所でAIと戦ってて、しかもそのAIと戦ってゴールドと経験値を稼ぐという退屈極まりないレベル上げ作業がゲーム中最も重要な要素の1つで、あまつさえAIですらないレベルの、微動だにしない建物を破壊しただけで拍手とかおきて、そんなものが面白いと思いますか?いったい、どこが面白いんですか?

「相手よりもcsが10多かったおかげでアイテムが入ってAPが上がっているので、相手が本陣に買い物をしに帰っている間に、APボーナスが乗ったAAに乗ってあっという間にタワーが解けていく!!!すげええええ!神プレイだ最高!!」とか思えばいいんですか?わかんないですね。メッシのドリブルや、クリスティアーノ・ロナウドのシュートとは別の次元の、ビデオゲームの教養が必要になるわけです。そして、そのビデオゲームの教養というのは、ビデオゲームをプレイする事でしか手に入らないものなんです。ジャングラーがジャングルをちょっと失敗してHP50と3秒を失ったシーンをスローでリプレイを繰り返し、実況解説があーだこーだ言うのを聞きながら一喜一憂すればいいんでしょうか。メッシのトラップをスロー再生するのとどっちがわかりやすいですかね。ドイツ人が韓国人にパスしてしまったシーンをスロー再生するのとどっちがわかりやすいですかね。メッシのトラップは成功したら即得点ですが、ジャングルを3秒早く回ることが、いったい何に繋がるんでしょうか。何かに繋がるんでしょうねえ。わたしは知りませんが。

csgoなんかは、わりとわかりやすい方だとは思います。けれども、そんなcsgoですら、画面にうつっていないところで誰かがポンポン死んでいくし、見切れた瞬間に胴体一発で死んでいきます。定石とは違う完璧な位置にスモークを投げることが、どのくらい凄いんですかね。ピストルでARに勝つのがどれくらい凄いんですかね。「この銃はぶれるから、この距離での撃ち合いであの銃にリコイルコントロール勝ちするのは凄い」とか言われても、そんなもの、銃は全部撃ったらぶれるでしょう。csgoをやったことの無いプレイヤーはおろか、並のプレイヤーには「wikiでそう書いてた」といった次元でしかない、実感のない話でしょう。反応速度が凄いとか言われても、反応速度を競うゲームならカズレーサーが早押しクイズやってるのを見てた方が面白いです。eSportsんて全く面白くないんです。ビデオゲームが面白いだけなんです。ビデオゲームが、そのゲームをプレイする人間にとっては面白いだけなんです。

ビデオゲームをプレイする人にとってのビデオゲームが面白いからこそ、ビデオゲーム会社は空前絶後の収益を叩き出せているわけです。




たとえば、世界最大の釣り具メーカーはダイワで、シェアは約20%で800億円(釣り具部門)、世界第二位の釣り具メーカーはシマノで600億円(釣り具部門)。釣り具の市場規模なんて、たったの4000億円。いっぽうビデオゲームの市場規模は15兆円です。ゲーム1つで1000億ですよ。ビデオゲームの売り上げは、次元が違うんです。プレイヤーにとってのビデオゲームが面白いからこそ、ありえない売り上げを叩き出せているのです。

釣りのプロがスポンサーで成り立つならば、釣り具会社なんかとは次元が違うレベルの売り上げを誇るゲーム会社が無数に存在するわけで、eSportsが成り立って当然ですね。eSportsの最大のスポンサーは、皆様ご周知の通り、ゲーム会社です。LoLのスポンサーはLoLだし、dota2のスポンサーはdota2、csgoのスポンサーはcsgoで、オーバーウォッチのスポンサーはオーバーウォッチです。そのゲームにおける最大のeSports世界大会とは、一年い一度必ず開催出来る鉄板の課金イベントです。開発会社にとってのeSportsとは、正月記念無料10連ガチャみたいな、鉄板の広告イベントです。それが成り立つのは、他のスポーツとは違い、ファンが簡単に1クリックで課金するシステムを、ビデオゲームは有しているからです。サッカーの大会を見ても、そこで使われてるサッカーボールを1クリックで購入する事は出来ません。一方のeSportsは、そこで使われているサッカーボールをクリックした瞬間に手に入れられる課金システムを有しているのです。任天堂もDLCとは名ばかりのpay2winゲーを「これはpay2winではない」と嘯いて作り、平気な顔してガチャ課金をやる時代です。eSportsなんて、ガチャを回させプレイヤーのアクティブ率を回復させる為のトリガーでしかありません。なのでeSportsは、ビデオゲームが滅びぬ限り不滅なのです。








然り、です。







LoLを「なに、これ、つまらない。ww」と言った人にオススメするビデオゲームならば、存在するでしょう。人々の心の中にそれぞれ、思い思いのタイトルが存在しているでしょう。なにしろ15兆円ですからね。ゲームの素養を持たない人がプレイして面白いゲームが存在していたが故の、15兆円です。ゼルダは面白いとか、二の国は面白いとか、ICOは面白いとか、世界樹は面白いとか、色々あると思います。所謂eSports系のゲームにだって、かなりいい線行けそうなものはあると思います。LoLは色々とめんどくさい上に民度が低すぎることもあり、普通の人が普通の人に薦めるようなゲームではないので除外しますが、たとえばフォートナイトとか、スプラトゥーンとか、ワールドオブタンクスとかいったように、所謂eSportsタイトルの中にも、ゲームの素養を全く持たずeSportsを理解出来ないような人達に推薦する事が可能なゲームタイトルは幾つか思い浮かびます。シャドバとかクラッシュとかは課金ゲーなのでダメですが、ハースストーンのダンジョンなんかは、ビデオゲームを全くプレイしないような人にだって、十分に通用する可能性があるでしょう。

けれども、それらはあくまでも、「推薦出来るゲーム」であり、「推薦出来るeSports」ではありません。ゲームをプレイしていない人間が楽しめるeSportsなんて、古今東西存在しないのです。「俺はスト5やってないけどEVOを楽しんで見てる」とか言われても「そんなもん知らんがな」です。あなたは格闘ゲームを生まれてこの方一度もプレイした事がないんですか?あなたはビデオゲームを生まれてこの方一度としてプレイしたことがないんですか?そういう話をしているのです。eSportsというのは、ビデオゲームをプレイした事のある、あるいは今もプレイしている、そういう人達のみが楽しめるものなんです。そりゃあ一人や二人の例外はあるでしょう。例外は例外です。なぜ中国では、LoLのeSportsが、dota2のeSportsより人気なのか知ってますか?中国においては、LoLはdota2の13倍のプレイヤー人口を誇っているからです。なぜロシアでは、dota2のeSportsが、LoLのeSportsよりも人気なのか知っていますか?ロシアにおいては、dota2はLoLの数倍のプレイヤー人口を誇っているからです。eSportsが人気なんじゃないです。ビデオゲームが人気なんです。




LoLを「なに、これ、つまらない。ww」と言った人にオススメ可能なビデオゲームは存在するでしょう。けれども、LoLを「なに、これ、つまらない。ww」と言った人にオススメ可能なeSportsは存在しないんです。存在するというなら、具体的にそれがどれなのか教えて下さい。abemaのくだらない番組だからつまらないだけ、というのは正論ではありますが、ではあのレベルの人間が見て面白いeSportsが存在するかというと、ありません。LoLの世界大会のグランドファイナル?正気ですか?あなた、じゃあ、dota2のグランドファイナル見て面白いと思うんですか?dota allstarsの歴史の中で最大のグランドファイナル見てみますか?「ラストヒットとってるだけ」と世界中を二分する大論争に発展し、ネットの声に押されて中国を制裁するようなpatchを当てた結果、LoLがdota2に完勝するきっかけとなる大きな遺恨を後々に残したグランドファイナルなんですが、たぶん、あなたの右腕に止まった蚊が血を吸って膨れあがるのを見てた方がエキサイティングですよ。3時間ありますよ?3時間耐えられますか?面白いと思うんですね?それとも何ですか?「LoLはバランスがいいから面白いけれど、dota allstarsはguinsooっていう壊れアイテムがゲーム内に存在するから面白くない」とか言うんですか?正気ですか?

スタークラフトが韓国でeSportsとして大成功したのは、スタークラフトが韓国で空前絶後のプレイヤー人口を獲得したからです。同じように、現在成功しているeSportsタイトルが、eSportsとして成功しているのは、空前絶後のプレイヤー人口を確保出来ているからです。格闘ゲームはまともにプレイヤー人口を確保出来ていないので、タレントショーに毛が生えたレベルでしか、成功出来ていないのです。シャドウバースはぎりぎり成り立つレベルのプレイヤーを確保出来ている上に、課金率が高いから、なんとかやっていけているんです。






結局のところ、eSportsの面白さがわからないと言っている人に「これを見るといいですよ」って提示出来るeSportsなんて、地球上に存在しないのです。未来永劫存在しないでしょう。


LoLで脳味噌を完全にやられた民度の低い人々が、西野長谷川ホリエモンの出来損ないみたいな炎上でアクセス稼いで金儲けしてる人に釣られてるだけじゃないですか。「これ見るといいですよ」って一つもないじゃないですか。精々「WCS2017のグランドファイナルでも見ろ」と言ってる人が、ちらほら居るくらい。いや、だからWCS2017がeSportsとして面白いというなら、smm8でも、ti7でも、面白いはずですよね?あなた方、SMM8のグランドファイナル見て面白いと思うんですか。The International 7のグランドファイナル見て面白いと思うんですか?LoLとdota allstarsってそもそも作ってた人が同じなので、わりと似てるんですが、それでも面白いと思わないでしょう?「LoLがdota2よりも人気なのは面白いからだ、故にWCSの決勝は見ても面白いけど、tiの決勝は見ても面白くない」という論法は可能かもしれませんが、ソビエトロシアではdota2のが人気ですよ。LoLなんて中国人が見て、韓国人が勝ってるだけでしょう。dota2はロシア人がプレイして、ロシア人が見て、ロシア人が負けるだけのeSportsなのでもっと酷いですが。eSportsってのは、そういうものなんですよ。プレイしているから見てて面白いんです。プレイした事があるから見てて面白いんです。提示してくださいよ。eSportsワカラナイって言ってる人が見て面白いeSportsとやらを、提示してみてくださいよ。誰もしてないじゃないですか。


先日twitterで、「リコーダーを吹いている大人なんて居ない。リコーダーはださいからだ」って言った人に対して、かっこよくリコーダーを吹いている大人の動画がたくさんリプライとして提出されましたよね?「ピアニカを吹いている大人なんて居ない。ピアニカはださいからだ」って言った人に対して、かっこよくピアニカを吹いている大人の動画が、これでもかこれでもかと寄せられましたよね?

eSportsは何をしていたんですか?
口汚く罵倒していただけじゃないですか。
1つの例も挙げられていないじゃないですか。


口汚く罵倒する事がeSportsなんですか?斬新ですね。わたしはそんなもの、eSportsだと思わないです。それがeSportsを愛する人の態度なんですか?ビデオゲームで脳味噌やられた暴徒にしか見えないのですが、それがeSportsを愛する人の態度なんですね?eSportsタノシイ、って言って、eSportsの素晴らしさを他の誰かに伝えようとする人間がとる態度なんですか?「eSportsならこれを見るといいですよ」ってコメントはどこに存在してるんですか?動画のリンク貼ればいいじゃないですか。人生の中でゲームなんかほとんどプレイしてこなかった人が見ても面白いeSportsってのを、提示すればいいじゃないですか。なんでしないんですか。





いやいや、やめてくださいね。
eSportsじゃないものを提示するのはやめてください。私が要求しているのは、面白いeSportsです。LoLを「なに、これ、つまらない。ww」と言うレベルの人が面白いと思う可能性がある、eSportsの動画以外のものを提示するのはやめてください。


情熱大陸やプロフェッショナルの流儀、あるいはメルクリウスの扉みたいな、捏造で美化されたくっさいくっさい人間ドラマみたいなエセドキュメンタリー動画を提示するのはやめてください。くっさいくっさい人間ドラマの美談捏造ドキュメンタリーなんて、eSportsである必要ないじゃないですか。無酸素のエベレスト登山でも、ヨットで世界一周でも、けんだまでもヨーヨーでもクリケットでもホリエモンでも与沢翼でもアメフトでもサッカーでも野球でも、人間だったらなんでもいいようなくだらないコンテンツではなく、eSportsの話をしているんです。eSportsの話をしているんです。ありますか?それこそ、eSportsのくっさいくっさい情熱大陸メルクリウスの扉を見るくらいなら、ケイスケホンダのプロフェッショナルの流儀の再放送でも見てますよ。プロフェッショナルの流儀はサッカーじゃないですよね。ただの番組ですよね。「サッカー動画ください」って言う人にケイスケホンダのプロフェッショナルの流儀を提示するような真似だけはやめてください。見当違いも甚だしいです。eSportsください。




何見せますか?ときどでも見せますか?LCSでも見せますか?LCSがいいって言うならまずsmm8とti7見てから言ってくださいね。あんなものdotaやってない人にとっては、拷問にしかなりませんよ。dotaやってる人にすら拷問なんですから。LCSだってその程度です。LCSが悪いんじゃなくて、dota系ゲーム所謂mobaっていうのはそういうもんなんですよ。わかっている人にしか面白くない。遊んでいる人にしかわからない。そして、遊んでいる人が大勢居て、尚且つ課金システムがあるから出来る。それだけの話です。あるいは、ハースストーンでも見せますか?オーバーウォッチでも見せますか?それとも、会場全体がVirtus Proに大声で敵の位置を教える中でVirtus ProがSK-Gamingと戦うやつでも見せますか?知ってますか?eSportsって見るのに3時間かかるんですよ?デッドプール2を見たいっていう人を引き留めて、SK Gaming対Cloud9とか見せて、面白かったこっち見て良かったって言うと思いますか?ポルトガル対アルゼンチンを見たいっていう人を引き留めて、SKT対WE見せて、面白かったって言うと思いますか?そういうレベルなんですよ。ゲームをプレイしていない人にeSportsを見せるなんて、ただの拷問にしかなりません。悪質な嫌がらせでしかありません。


「観客はこんなに盛り上がってる」とか「彼は大学を辞めてこれに人生かけてるんですよ」とか、「大の男が悔しくて泣いてるんですよ!」とか、eSportsとは全く関係ないテレ東のお涙頂戴愛国番組みたな話以外に、eSportsの側がいったい何をレコメンド出来るって言うんですか?だからこそあなた方は、ただ、ひたすら、罵詈雑言を浴びせかけたんですよね?罵詈雑言を浴びせかけて気持ちよくなったんですよね。


ゲームの素養を全く持たない人物があのレベルから一人でeSports系ゲーム、即ちオンライン対戦ゲームをやるのは、無茶苦茶キツイとは思うのですが、たとえば日本最強のPUBGプレイヤーであるPlayerJPと行くPUBGドン勝つラスキルの旅とか、"KILL MACHINE"の異名を持つ世界最強のフォートナイトプレイヤーdaidaiさんと行くフォートナイトとか、「このゲーム楽しいな」と思ってもらえる可能性のあるeSports系ビデオゲームは存在すると思うんです。それこそロケットリーグとか、ワールドオブタンクスとか。LoLはだめです。LoLはcsを稼いだ敵にわからん殺しされた上で、ちょうどあなた方がtwitterでやったように口汚い罵詈雑言を浴びせかけられるだけのゲームだということが、図らずも完全に証明されたわけで、あんなものを他人にすすめるなんてありえないでしょう。嫌がらせでしかありません。そもそもLoLは昨今のeSportsタイトルとは違い、pay2winですしね。とは言え、eSportsタイトルはプレイヤーが多いが故にeSportsとして成り立っているわけで、何故プレイヤーが多いかというと、面白いからなんです。人々の心を捉えるからなんです。なので、一応、ゲームをやったことが無い人に勧めるゲーム、という時にも、名前があがる可能性はあると思います。だからこそ、eSportsは成り立っているんです。新規プレイヤーを次から次へと確保出来たからこそ、想像を絶するほどのプレイヤー人口を確保出来たわけです。ビデオゲームが面白かったからこそ多くのプレイヤーが集まり、故にeSportsは成り立っているんです。





LoLを「なに、これ、つまらない。ww」と言うレベルの人にオススメするビデオゲームは存在します。それぞれの心の中に、それぞれ存在しています。けれども、LoLを「なに、これ、つまらない。ww」と言うレベルの人にオススメ可能なeSportsなんて、存在しないんです。だからこそ、「これを見るといいですよ」という提案が一つもなされないなかで、世界最悪の民度を誇るビデオゲームのプレイヤーから口々に、罵詈雑言が寄せられたのです。





どこかにありますか?
あるなら言ってみてくださいよ。
URL貼って下さいよ。
提示してみて下さい。

映画を1本まるまる見られるくらいの時間を費やして、満足を得られて楽しかったって人々が言うようなeSportsが、あるなら言ってみてくださいよ。提示して下さいよ。URL貼って下さいよ。


そんなもの、ありません。
あるわけがないです。



eSportsはプレイヤーを対象として、内輪で盛り上がってるだけなんです。少なくともLoLのような複雑な構造を持つビデオゲームがプレイヤー人口の壁を超えることは決してありません。だからこそ、最近になってeSportsをやいのやいの言いだした連中は、国別対抗戦だとか、国家の威信だとか言って、愛国心とかナショナリズムとかいうくだらない、近代に捏造された概念に擦り寄っているわけですよ。日本代表を応援しようとか言って。元来のeSportsというものは、審判による偏った判定のない平等な存在だったのです。「202年の韓国代表」とか、「ハンドボールにおけるアジアの笛」とか、審判がどちらかのチームに有利な判定を行う例は幾つもあります。ところがビデオゲームには審判が存在しません。レフェリーが居ないんです。電気信号が全てを決めるんです。故に平等なんです。完全に平等なスポーツなんです。その点において、元来のeSportsはほとんどのスポーツに対して、決定的な優位点を有していたのです。平等性という優位点です。

それだけではありません。eSportsはオンラインでの対戦が可能な為、pingの多少の悪さはあるものの、地球上多くの地域で近い条件でプレイ出来たのです。(多くの地域ではありますが、ほとんどの地域ではありません。南アフリカや西アフリカのプレイヤーはサーバー人口の少なさと、地理的に他のサーバーから隔離された位置にあるが故に、非常に厳しい状況下にあります。)




元来のeSportsはオンラインで完結するが故に、住んでいる場所や国籍を問わず、平等な条件で世界中の誰もがプレイ出来たわけです。ところが、eSportsをやいのやいの言って金儲けしようとしている連中は、それではまずいわけですね。たとえば中国人の凄いプレイヤーは中国での凄まじい広告効果を生み出し、即ち巨額の現金収入に繋がりますが、ラオスとか、東ティモールとかモンゴルとか凄いプレイヤーが生まれたって、たしした金にならないわけです。

だからこそ、eSports会社は(というか「riotは」とか「Blizzardは」などと書き換えてもいいのですが)、金になりそうな地域のプレイヤーを優遇する為に、国別リーグを作って特定の国に住む人間(即ち特定の国籍を持った人間)を、その国籍が故に優遇し、元来のeSportsが有していた人類の根源的な平等性を捨て去ったのです。オンラインで全てが完結するからこそ、イランとかエストニアとか、ヨルダンとかパキスタンとかベトナムとかタイとかブルガリアとか、そういった今では聞かなくなったような、わけのわからない国のプレイヤーが世界最強のeSportsプレイヤーとして、覇を争えていたんです。普通のスポーツだと箸にも棒にもかからないような、プレイヤー人口がほとんどいない零細国から、世界的なトッププレイヤーが無数に現れていたんです。

それを、市場規模の小さい国でeSportsが盛り上がっても収入に繋がらないからと、市場規模の大きな国が有利になるように地図を区切って、eSportsを後付けで国家の威信をかけた国別対抗戦化し、ナショナリズムに擦り寄ってるわけです。eSportsなんて根本的につまらないので、ナショナリズムに擦り寄る以外に方法はないわけです。「みんなで日本代表を応援しよう」とでも言わなきゃ、誰も見ようとしないわけですよ。プレイヤー以外は誰も見ようとしないわけです。プレイヤーすら見ないレベルです。日本は衰退して尚、未だに人口が多く、経済的にも豊かで、伸び代のある市場なので、日本人は優遇されて国際大会に席を用意され、「世界大会にも出場した高橋選手」みたいな事を内輪で褒め合っていい気になってるわけです。くだらないですよ。かつてeSportsが有していた平等という高尚なテーゼを破壊して、てめえが1円でも多く稼ごうとしているんです。

日本人が経済的に未だ裕福だからというだけの理由で優遇されることにより、本来のeSportsが持っていた平等性を、破壊しにかかっているんです。「平等なんてくそっくらえ、俺達が金儲け出来ればいいんだよ」って言う人達が、eSportsを煽ってるわけです。VAC BANされても俺が楽しければいいとチートを使ってVAC BANされるような神経の持ち主がeSportsだeSportsだ言ってるわけです。かつてはISDNのネット回線とゲームをプレイ出来る最低限のPCさえあれば、完全な機会平等が約束されてたeSportsに、生まれた場所や環境で有利不利が生まれるシステムを導入していっているわけです。あるいはもう既に導入された後の世界を僕等は生きているわけです。愛国心というナショナリズムで、大きな市場を持つ国の人々を煽る為だけに。実際に、ナショナリズムってのは強烈なものです。たとえばサッカーワールドカップだって、同じようにナショナリズムを煽っているから盛り上がるんです。パリサンジェルマン対レアルマドリードよりも、メキシコ対スウェーデンの方が、スウェーデンにおいては盛り上がるわけでしょう。サッカーが好きでお金を使う人なんて、たかが知れているんです。ナショナリズムに煽られて消費行動を行う人の方が、圧倒的に多いんです。ナショナリズムとか国籍とかいった、誰が、どのチームが一番強いのかを決めるのには全く不要な要素を煽ってブーストしているからこそ、サッカーワールドカップやオリンピックは世界最大のスポーツイベントなのです。

人類皆平等というeSportsが本来有していた、他の多くのスポーツに対する最大の優位点を捨てて、ナショナリズムにeSportsは擦り寄っているわけです。ラオスやミャンマー、フィンランドやペルー、モンゴルやシンガポールのように、人口の少ない国のeSportsプレイヤーを踏みにじりながら。あの頃のeSportsが有していた、そして今でもeSportsが有しているはずの、全人類は平等であるという高尚なテーゼを完全に破棄して、てめえらが金を稼ぐ為の道具としてだけeSportsを利用し、元来のeSportsを完全に殺害し、その地位を乗っ取ろうとしているんです。「日本代表を応援しよう」ってね。世の中金なんですよ。金の為なら何をやっていいと思う人々が居るんです。そしてそういう人達が今日も今なおeSportsを踏みにじり、金にならない理念なんてゴミ箱に捨てちまえって言いながら、やれeSports、やれeSportsだって、やいのやいの言ってるわけです。LoLを「なに、これ、つまらない。ww」と炎上してアクセス数を稼ぎ、金儲けをしてる人間と同じレベルですよ。そういう人達が、eSportsなんです。そういう人達こそが、今ではeSportsなんです。