2004年11月28日日曜日

23時0分までに。



目を覚まして最初に時計を見たのが13時であった。
14時からブログを書こうと思ってテトリスをやっていたら14時2分。
15時からブログを書こうと思ってテトリスをやっていたら15時。
16時からブログを書こうと思ってテトリスをやっていたら17時半。
18時からブログを書こうと思ってテトリスをやっていたら空腹。
20時になったら手洗いにと思ってテトリスをやっていたら21時。
22時からブログを書こうかなと考えていたら22時を回っていた。


失敗した。
しくじった。
何時から、というのが間違いだったんだ。

常に時計を見ていなければ指定の時刻は通り過ぎてしまう。
「何時から」と決め事を守る機会は二度と訪れず、何かを行う事など出来ぬ。

どうしたものかと悩んでいると、それらを一発で解決する事の出来る画期的なアイデアを思いついた。やっぱり天才は違うね。凄い、本当に凄い。あらゆる面で。あらゆる意味で。


まず、行うべき事を決める。
「大統領になる」

次に、何時までに行うかを決める。
「11月28日23時0分までに」


つまり、僕は11月28日の23時0分までに大統領になる。
いやはや、簡単な事だ。
本当に簡単な事だ。


「ゲームを金輪際やらない」
だとか、
「マッスルになる」
などといったものは夢でしかなかった。

ところが、これに期日、期限を定めてしまえば、それは夢ではない。
現実という奴になる。

もう少しマイルドに表現すると、目標というやつになる。
あとは、その期日期限に間に合うように、なにかしらを行えばよい。
簡単な事である。

僕は非現実の象徴としての夢であった「大統領になる」という事柄に、期日期限を定めるという極めて単純で簡単な事を実行しただけで、非現実の象徴たる夢を現実世界に引き戻す事に成功したのである。

あとは、11月28日の23時までに大統領になればよいわけだ。
と、時計を見ると11月28日の23時を過ぎていた。

「これが大統領の書く文章かい?」
と少し自分を問い詰める。
いや、まあ、アミンやブッシュ、シラクだって大統領だし、といった類の言い訳を用意するのは簡単であるのだけれど、アミンやブッシュ、シラクと自分を同格に扱うのは物凄くいやなので、そういう言い訳は書かない。


どうしたものか、と少し困っていると、11月28日の23時まで、というだけで年度は指定していなかった。ああ、そうか。なら、こうしよう。


「11月28日の23時半までに、年度を定める」
よし、完璧だ。
もう夢などではない。
期日を定めてしまえば夢は幻と消えて、現実だけが残る。
あとはその目標を目指して努力を行えばいいだけである。
たゆまぬ努力を。


夢を目標に変換する、非現実を現実に変換する、という段階では完璧であったのだけれど、ブログを書くのに夢中であったが為に、23時半を過ぎてしまった。

HOLY SHIT !!
いや、大丈夫だ。
まだ、'11月28日の23時半までに、年度を定める'という目標に向かって突き進む事が出来る。その目標を失敗という結果でなく、目標達成という成功に導く事は出来る。
よし、頑張ろう。
やる気が出てきた。
夢を現実にする術を得た。


「11月28日の23時半までに、年度を定める」
これだ。
目標が出来た。
素晴らしい。
これが生きるという事なのだろう。
とても充実している。目標に向かって突き進む僕は物凄くかっこいい。
とりあえず、約1年ほど、頑張ってみる。
まずはテトリスで10万点だ。
やれる気がするぞ。
きっと、成せる。
頑張れ、頑張れ。