2004年11月10日水曜日
懇願。2曲のBGMについての。
おそらく今、このタイミングこそがこれを書ける最後のチャンスである。
大前研一がくれたこのチャンス、このタイミングを逃してしまうと、僕は一生このブログ投稿を書けないまま朽ち果ててゆく事だろう。
であるからして、僕はこのタイミングでうまく書ける自信は無いのだけれど、このブログを全力で書き投稿しようと思いつめてかれこれ2時間になるのである。
僕は一年以上、一日16時間程度をウォークラフト3に費やしてきた。
ウォークラフトには国内のゲーム、たとえばドラゴンクエストやファイナルファンタジーのような壮大でメロディアスなBGMは存在しておらず、環境音のような雑音がだらだらと流れるだけである。
これは日本人ゲーマー、ばりばりのドラゴンクエスト5ニスタとしては耐えられるものではなく、僕はある2曲の音楽をBGMとして流し続けながら、ウォークラフト3をプレイしてきたのである。
その2曲について、今から僕はブログを書くのである。
僕はその2曲の音楽が優れている、と書くのではない。
僕はその2曲の音楽が好きである、と書くのだ。
その点だけは間違えのないように書かねばならぬし、読み違いを招かぬようにしっかりと書かねばならぬと思っている。
先にURLを示してしまうと、下の2曲である。
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と思ったけど、駄目だった。
>Q.muzieへのリンクを貼ることができますか?
>A.MP3ファイルやRealAudioファイルへの直接リンクは認めません
との事らしい。
http://www.muzie.co.jp/cgi-bin/artist.cgi?id=a008215
の下の方にある「我が戦場に光あれ」と「旅立ち~新世界へ~」の2曲です。
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結論から言ってしまうと、「結論から言ってしまうと、」という前書きをよく使う。しかし、結論から言ってしまうと、「結論から言ってしまうと、」と言った時に限って結論を見事に言えたためしが無い。
あら、完結しちゃったよ。
まとまってしまった。
袋小路に入ってしまって行き止まりである。
結論など何一つ導き出されてはいない。
いや、結論から言ってしまうとといった時は結論から言えたためしがなく、事実として今も尚結論から言ってしまうと、というフレーズを使いながらも、結論から言ってしまえずにいる、という結論を僕は得ている、という結論だ。
「意味がわかりません。」「僕もです。」
つまり、結論から言ってしまうと、僕にとってウォークラフト3というのは上の2曲なのである。
ドラゴンクエストから、
>ソーソドーレーミーファーソードーシシララソソヴァヴァラーソーミー
>ミミミーファソーラーラシドレーララードードーシーラーソー
>ミーファミレーどーラードーレーミレドドーシードーソー
>ミファソラーファドーファーーーーーミーーーードーーー
という音楽を取り除いてしまうと、それはもはやドラゴンクエストなどではない。
ウォークラフト3から上の2曲を取り除いたものなど、僕にとってウォークラフト3ではなく、DOTA allstarsなどではないという事である。
しかしながら、世間一般ではそうではない。
上の2曲、boco-という人間が作った2曲の存在など誰も知らず、その音楽を聞く人間などいない。
僕の人生の2年近くを支配した「旅立ち~新世界へ~」と「我が戦場に光あれ」の2曲は僕を幸せと満足感に導くのみで、他に誰1人と幸せを与えてはいない。
僕はそれが悲しくて仕方が無い。
確かに、この2曲はたいした曲ではない。
よくあるクラシック歌謡曲であるし、そんなものはゴミのように有り触れている。昨今ゲーム関係でもてはやされているジャンルはテクノックスであり、ロックンロールであり、電子音楽である。このようなクラシック歌謡曲は平凡で退屈極まりないといっていい。おそらくこの程度の曲を片手間で作れる人間など、5万といるだろう。これは、「ごまんといる」のではなく、国内に5万人はいるだろう、という推測の文章である。
しかしながら、この2曲が僕以外の誰一人として幸せとしなかったというのはあまりにも悲しすぎる。この2曲を作ったboco-という人物自体が絶望しているという事が僕には長く耐えられぬ事態であり、直視出来ぬ現実であったのだ。
この2曲を作ったboco-という人物は、なにやらどっかのmp3コンテストにこの2曲を出したものの、見事に落選し、失望し、失意の文章をホームページで語っておるのだ。
こんな事が許されてよいのか!
この男は間違いなく僕などとは比べ物にならぬ努力をしており、その努力に報う正当な評価、あるいは報酬を得るべきであるのに、この男のホームページは1年間でわずか3500ヒットしかしていない。
しかもこの男のホームページのアクセスカウンタは、同じ人物が2回訪れてもカウントされる形の極めて粗悪で旧式なものである。おそらく、ホームページの凄まじいまでの廃れっぷりから、3500カウントのうちの2800カウントくらいはホームページの管理人であるboco-自らが踏んだものであろう。
悲しすぎる。
あまりにも悲しすぎる。
ここで僕が普通の人間であったならば、boco-という男のホームページを訪れて
「あなたの曲は素晴らしい」
とでも書けばよいのであるが、残念な事に僕はまともな人間ではない。明らかにほんの少しだけとはいえ狂気をはらんでおり、対人関係というものをなんとかする能力を完全に欠いている。いわば僕という人物に関わられた人間にとって僕という存在は、ただのマイナスイベントにしかならない。
であるからして、僕はこのboco-という男が些細なものでも良いからプラスイベントに出会ってもらえればと願っているのであるが、僕自身はどうする事も出来ないのである。僕が何かをすればそれはマイナスイベントになってしまう。
そこで、僕以外の何者にこの2曲に対してそれ相応の評価を下して欲しいのだ。
誰でも良い。たいした曲ではないので大抵の人は「たいした曲ではない」との評価を下し、書くとすれば「たいした曲ではなかった」となるだろうから、そのような事はどこにも書かないでいただきたいし、胸のうちにしまっておいて欲しい。
しかしながら、よろしい曲であると思ったならば、なんとかしては頂けないだろうか。この事故のようなアクセス数が完全に収まりきる前に、僕自身からの懇願であり、平身低頭を伴う心の底よりのお願いである。
またあの男の事をストーカーのように書くのか、と思われてしまうのはいやであるし困るのであるが、あの男はゲームを作っているようではないか。あるいは、パソコン弾幕シューティング界のリアルゴッドでもよい。いや、シューティングゲームやネットゲームに相応しい音楽ではないという事はわかっているのだが、この最低限度のレベルには達していると僕自身は感じておる2曲をなんとか日の目の当たる場所へと連れ立ってやってくれないだろうか。駄目だと思ったならば駄目だのままで放置していただきたいのであるけれど、もしこれらの2曲がよろしいと思われたのであれば本当にお願いする。
これを作ったboco-という人物はこの2曲で才能、あるいは情熱の全てはかれ果ててしまったようで、ピーターモリニュー状態、坂口状態、ウィルライト状態であり、以後はたいした曲を作っていないのであるが、少なくともこの2曲は僕にとって大いなる救いであり、幸せと充足をもたらすものであった。
その2曲が、作曲者のboco-にとって、「自分自身には才能がない」という事を認識させるだけのツールでしかないかのように見て取れる現状はあまりにも悲しすぎるのである。
だから、どうだというのだ。
一体僕は何が書きたかったのであろう。
DOTA allstarsだけをやり続けている人間は、永遠にDOTA allstarsをしながら女学生やドラゴンクエスト8、ディアブロ3とは無縁の生活を過ごし屍となりゆけばいいのである。
しかしながら、対価を費やしてまで努力をし、結果を出している人間がそれ相応の評価、あるいは報酬も得られずに朽ち果ててゆくなどという現実を僕は認めたくないのである。
最後にもう一度だけお願いする。
誰でもよいのだ。
本当に。