2004年11月11日木曜日

僕の初恋。



このブログを日々閲覧してくださっている方のなかには、真性引き篭もりの管理人であるhankakueisuuは少しおかしいのでは無いかと思っている方もいらっしゃるであろう。
僕もひそかにちょっとだけおかしいのではないかと疑っている。

しかしながら、僕はけったいな人間などではなく、人並みの青春を送り人並みの幸せを得て人並みの生活をし、人並みに真性引き篭もっているのである。
極めて平凡、平常、普通の1人の人間なのである。

だから何是というわけではないのだが、初恋の事でも書いてみようかと思う。


僕にだって人並みの初恋をした過去というものが存在しているのである。
時期はというと小学校の2年生、という事になる。

僕の人生において女学生などというものが僕の周囲に存在した事はない。僕自身の存在は何かといえば、そのようなものには触れてもならぬし、視線を送ってもならぬし、顔を向けてもならぬし、近づいてもならぬし、喋りかけてもならぬし、言葉を返してもならぬし、給食の時間が来ても机を寄せてもならぬというのが僕という存在であったのである。

そのような状態では初恋など成らぬではないか、と言われてしまえばそうなのであるが、僕の世界に女学生なるものは存在していなかったのは事実なのだが、男子学生というものは存在していたので、僕に初恋の相手は自然と男子学生、という事になるわけである。

いや、僕はそのようなものではなく、正真正銘の異性愛者である。
全裸よりはブルマがよいし、ブルマよりはスクール水着がよいし、スクール水着よりは競泳水着の方がよいといった極めて平凡で正常な価値観を有した1人の男なのである。

しかしながら、初恋の段階では僕の周囲に全裸もブルマもスクール水着も競泳水着もぐら乳頭も存在していなかったので、自然と、やむおえず、消去法という形で僕の初恋の相手は男子学生、という事になってしまったのである。本意ではない。

ではなぜ僕がその男に惚れたのかという事になるが、その男は僕よりも勉強が出来て明朗闊達に喋り、運動も出来る健康そのものなリーダーであり、なおかつ僕に一切の危害を加えなかったので、いつからかは忘れたが僕はその男に惚れて好いておったのである。

しかしながら、初恋というものは成就せぬのが常である。
成就せぬものと決まっている。いや、成就されても困るので、僕としては願ったりかなったりの結果ではあるのだが、結局の所僕の初恋は失恋という形で終わったのである。

秋口の遠足の出先の公園で、僕はその男のばらまく、というかその男が友達にお菓子を分け与えているところへ僕ももらおうとよっていったのであるが、僕の初恋の相手であるその男はたまたま虫の居所が悪かったのか、僕の首周り、背中の部分の衣服を掴んで僕をくるくると振り回し、池に投げ捨てたのである。

秋口に遠足先でびしょぬれになってしまったので、母親を呼び出されてしまい、母親は平身低頭して教師に謝ってから僕を家へと連れ帰り、「なんで落ちたの」「ちょっと滑った」「なんで」「遊んでて」「あんたなんか死んでたよかったんよ」「ごめん」などとひとしきりやられたのである。首周りに服の跡がついていたので、それについて何か問答をしたような記憶もあるのであるが、よく覚えていない。


これが僕自身の初恋の全容である。
いわば、甘酸っぱい失恋の記憶である。


いや、このような事だけを書いてしまうと僕が惨めな男であると思われてしまうではないか!そうではないのだ。
僕にだって、幸せな恋愛をしていた時期があったのだ。
実の所、本当の事なので書いてしまうと、僕は二股をかけておったのだ。
いや、これは悪いことだとは自分自身でもわかっているのだけれど、下半身がいう事を聞いてくれずにやむおえず二股をかけていたのであり、本当に2人には悪い事をしたと反省しているのだけれど、2人ともを心の底から愛していたのも事実であり、もし我が国が一夫多妻制を認めていたならば、僕は迷わず二人と結婚したであろうというくらいに愛していたのだ。結局、僕が二股をかけていた事などが原因となり、2人ともと別れてしまい、僕の人生における最も幸せな期間は失恋という形で幕を閉じてしまったのであるが、こればかりは自業自得といえるもので仕方が無い。今頃何してるのかな、ビアンカとフローラ。幸せになってるといいな。まあ、大丈夫だろう。きっと。