2004年11月8日月曜日

大前研一は馬鹿だ。



大前研一は馬鹿だ。
http://www.yukan-fuji.com/archives/2004/11/post_732.html


>ニューズウィークによると、ゲームソフトの売り上げベスト10で
>日本のソフトは1998年には8作品も入っていたのに、2003
>年にはわずか3作品に減っています。

このようなデータはhttp://www.quiter.jp/が詳しい。
2003年のデータを出す。

1、NFL2003 マッデン
2、ポケモン ルビー
3、ポケモン サファイア
4、ニードフォースピード アンダーグラウンド
5、ゼルダの伝説 風のタクト
6、グランドセフトオート ベロシティ
7、マリオカート ダブル
8、トニーホーク アンダーグラウンド(スケートボードゲーム)
9、エンター ザ・マトリックス
10、メダルオブホナー

npdは全米ゲーム販売者協会のようなものだと僕自身は認識しているのだけれど、これよりも正確で信用のおけるデータが存在するのだろうか?それとも、どう見てもトップ10に4本入っているのに。ポケモンルビーとポケモンサファイアは同じポケモンだからということで、1本としてカウントしているのだろうか?

この上位TOP10のうち、NFLとトニーホークは全米限定のキラータイトルであり米国外の企業がどうこう出来るジャンルではない。一応セガ・エンタープライズがNFLというジャンルに挑戦してはいたものの、世界最強ソフトハウス集合体であるエレクトロニックアーツ(EA)のNFL マッデンの知名度と広告戦略に敗れたという敗戦の上での順位であはるのだが。両方とも購入経験があるのだが、NFLに興味の無い人間としては優劣のつけがたい、両方とも優れたスポーツゲームソフトである、という認識がなんとか出来る程度であった。

大前研一はプロの物書きであるにも関わらず、データの引用元すら示していない。ニューズウィークによるものであるならば、オンライン版であるならばそのURLを、紙媒体であるならば何日の何面に記載されたものであるかを書くのが物書きとして当然の義務である。

>“日本のお家芸”と言われるゲームですが、かなり危機に陥っている
>という認識を私は持っています。
このような事を大前研一は言っているので、同じくnpdの2004年版売り上げTOP10を出しておく。

1、グランドセフトオート ベロシティ
2、グランドセフトオート3
3、グランツーリスモ3
4、NFL2004 マッデン
5、HALO
6、NFL2003 マッデン
7、スマッシュブラザーズ
8、ファイナルファンタジーX
9、トニーホーク プロスケーター3
10、メダルオブホナー フロントライン

国産ゲームが3本ランクインしている。
また、11位はメタルギアソリッド2である。
国産ゲームの勢いは以前となんら変わっていない。


>ゲーム王国と言われる日本ですが、パソコンとかオンラインゲーム
>を中心としたアメリカのゲーム業界には技術力や数学などの分野で
>ついていけていない。

これもおかしい。
技術力でついていけていないと断言出来るものは少ない。
国内上位5社に関しては、世界のトップ企業であるブリザードエンタテイメントやID ソフトウェアと比較しても、技術力や3D技術でついていけていないと言える程劣っているとは認識できない。

国外の企業においても、上位と下位の格差は広がる一方のようで、大量に発売されている低価格ソフトなどは、市場の大きさと価格的優位性にものをいわせて、質の悪いゲームとも呼べないようなゴミに最新のCGソフトウェアで描いた見栄えの良いCGを乗せ、さらにそれを映画やTV番組などとタイアップした上で売り捨てているのが現状でありそのようなゲームを希望に満ち溢れた感情の下で買いあさったのだが、尽く失意に終わった。


>"日本のお家芸”と言われるゲームですが、かなり危機に
>陥っているという認識を私は持っています。そうした危機
>感を抱いている日本のゲーム関係者は少ないですが、私は
>これからアメリカ勢が強くなると思いますし、それに伴っ
>てインドなどにゲームの開発の一部が移るだろうと予想し
>ています。
本当に馬鹿だ。
いつ日本のお家芸と呼ばれたのだ。
そのようなありもしない事実をでっちあげ、最初から存在していなかったそのような時代は終わりを告げたのでもう日本は駄目だ、と言いたいだけなのだろう。
大本の部分でという事なのだが、アメリカで爆発的売り上げを記録するゲームはアメリカ人にしか作れないはずであり、全米市場で今もなお国産ゲームが売れているという事の方が異常とも呼べるような驚異的な事態なのだ。
パソコンゲームの全米市場など、北米で圧倒的人気を誇る一人称視点での銃撃ゲーム(FPS)というキーワードで眺めてみるとを目も当てられない程酷いもので、過去に天才だとか神様だとか崇められたようなプロデューサーは、揃って糞ゲー、焼き直し、過去作の劣化版を惰性の元で出し続けているのが現状だ。

この大前研一という馬鹿は、国産ゲームも洋ゲーも一本も遊んでいないのだろう。まったく遊んだ事もないものを偉そうにニューズウィークの都合のいい部分だけを取り出して都合のいい結論、というよりも根拠無き罵詈雑言を書き連ねているだけである。

夕刊紙で無責任で無秩序な文章書いている人間などに、モラルだの常識だの公正な記事などというものを求めるのが間違いというものなのだろうが。



結局、この大前研一という無責任極まりない馬鹿が言いたかったのは、
>実はアメリカでは、Xboxは非常によく売れています。

という事なのだろう。
そこまでして国産ゲームを貶めたいのか。