2005年1月7日金曜日

この、臆病者!



なんと臆病者であることか。

昨日のブログ投稿を行ってから、怖くて仕方が無かった。
なにが怖いのかというと、自分の投稿を読むのが怖かった。


僕には書きたかった事がいくつもあり、それを書こうとしたのだけれど、書いているうちに書きたかった事と正反対の事が浮かんだり消えたりというのを繰り返し、その内に「もう駄目であろうな」と思うようになった。
その時点で、一度ブログ投稿を諦めてお蔵入りにしてしまうべきであったのかもしれない。これまで何度か行ってきたように。

しかしだ。
しかし。
僕は敗北を認めるのがいやだったのである。
ここで敗北を認めてしまうと、他の全ての敗北をも認めさせられてしまう事態に陥りそうな気がしたのである。これさえ書いてしまえば、他のなんだって出来るような気がしたのである。

外苑を走る黒地に青のズックを履いた肩で息する男が、
「あの信号が赤に変わる前に」
と人生に希望を抱くようなものである。
外苑も、信号も、赤も青も、人生とは程遠い場所に存在するものであり、それを為し遂げた所で、一時の安らぎ、一時の快楽すら得る事など出来ぬのに。出来ぬのに、気がするのであり、したのである。ブログなんて僕とは程遠い場所にあるものなのに。
くだらないよ、これは。本当に、本当のくだらなさだ。


愛であると思っている人間が「愛じゃないよ」と言うように、
金であると思っている人間が「お金じゃないよ」と言うように、
地位であると思っている人間が「地位じゃないよ」と言うように、
そのくだらなさ、そのくだらなさの、全てを。


なら、と、ふと思った。
僕は何を「そうじゃないよ」と言っているのだろう。
何を隠して虚勢を張っているのだろうかと。

かなり無理のある道を少し無理をして歩いてきた。
その中で何かを否定し、何かを隠してきたはずだ。
それが、もう今では完全に見えない。

その時僕が否定してしまったものは、少しの鱗粉だけを残して消え去ってしまった。もう、そこに何がいたのかすら思い出せない。その際、僕が隠したものはもうどこに埋めたのかもわからない。掘り返しても、掘り返しても。悔しい。

過去に僕が手にしていたもの今も全て抱えていたなら、僕はなんだって出来たのに。どうして埋めてしまったんだろう。どうして捨ててしまったんだろう。あれも、これも、ウォークラフト3のCDキーも。
もう一度一つずつ掘り返して全部あつめればまだやれそうな気もするのだけれど、もう全部腐ってしまっていることだろう。それ以前に、見つからない。また、僕はそんなものとは遠い場所にある。

もっとしっかりしないと。しっかり。
なにも否定しないし何も隠さない。
くだらなくないと信じてくだらない事を書くし、
くだらない文章を面白いと思って読み返してやる。
負けちゃあいないし、臆病者でもない。勇敢だぞ。とても。
下書きも推敲も、考えを寝かせるのとかも全部くそっくらえだ。

きちんと、なにもかも、全て、認めないぞ。
僕はhankakueisuuなんかじゃない。
しっかり、認めない。
SUPER!!