いやあ、楽でいいね。
トラックバックにコメントしているだけでカレンダーが埋まるというのは。
いきなり入る。
1.Amazonアフィリエイトを貼っているレビューが、本当に「紐付きレビュー」になるのか。
基本的にはAmazonアフィリエイトを貼っていることこそが紐つきレビューの証である、と読める。
で、おっしゃっている「紐付きレビュー」の条件を満たす為には、次の二つの条件が必要になると思う。
・アフィリエイトを貼ることによって利益を得ること
・その利益、あるいは予定利益が、扱っている対象に有利な形でレビュー内容に影響を及ぼすこと
人間というものは結構に強い。
よりよくしようと努力する。
人間というものは結構に弱い。
よりよい方へと流される。
それはアマゾンアソシエイトにおいても同じである。
アマゾンアソシエイトを導入した人間は、導入に労力を費やしたという時点で既に、アマゾンアソシエイトを介した売り上げというものを目指しているわけである。
アマゾンアソシエイトを導入した人間は、よりよくしようと努力をする。
より悪いレビューを書く。
アマゾンアソシエイトを導入した人間は、よりよい方へと流される。
より悪いレビューを書く。
決してそれは脊髄反射などで貼れるものではない。
努力をしたか、流されたかで貼っているのであり、
それは立派に紐付きレビューと呼べる代物である。
問題がより深刻であるのは悪いレビューというのは、「発売されました!!」といった類の「このブログは駄目だね(笑)」とわかるような文章ではなく、巧妙な文章で書き綴られるという点である。
それは、筆力がある人間。つまりは人材として貴重であるブロガーであればある程、より巧妙な文章で巧妙な手を用いて行われる。
さりげなく話題作が増え、さりげなく高価格の商品が増え、さりげなく本来の守備範囲とは違う形のレビューが増える。広告塔化、クロスレビュー化である。
テクニカルな例を挙げると、FPS(一人称視点で銃で打ち合うゲーム)の熱心なレビューサイトが突如として「プレイステーションポータプル+ルミナス」のアマゾンアソシエイトを貼り、レビューを書いたとする。
それを、FPS信者を夢中にさせたパズルゲームのレビューであるのか、FPS信者がサーバー代を稼ぐ為に努力をして書いた「高価格」「旬」「マイナー」「話題作」といったキーワードの悪いレビューであるのかを見極めるのは不可能である。
これには「その両方だよ」という反論があるだろう。
それを申されるならば、ファミコン通信社のクロスレビューや、4gamersの光栄レビューも、「その両方」であるわけで、それと同じである。
次に代表的な反論としては、
「アマゾンアソシエイトを貼っているけれど、
レビューの中では徹底的に罵倒しているじゃないか!」
というものである。
その内容が罵倒であるか賞賛であるかに関わらず、ウェブ上での露出というのは商品にとってプラスに働くというのは常識的な事であり、ブログに載せた、露出させた、という時点で紐付きと言えるのではなかろうか。
ましてやゲームへの罵倒というものはその罵倒の正体を見極めるのが非常に困難である。ゲーム好きな人間というのは、どこかでゲームに関して否定的なわけで、ゲームレビューにおける
>あからさまに悪評
というのは、三菱の車が炎上した、とか、ブルーディスクが飛び出した、蛙が入っていたとかミミズだとかいったものとははっきりと違う。
もちろん、炎上中のパジェロくらいの糞ゲーもたまには存在するわけで、それを貼る事をさして「あからさまに悪評」と言っているというのならば、まあ、あれなのだけれど。(今思いついた所では、ヴァルケン、天下統一3、大刀、、、)
もし、今すぐにシドマイヤーズアルファケンタウリへの罵倒を100行巧妙に書き綴れと言われれば簡単に書けるし、その対象がCiv3やウォークラフト3、ブラックアンドホワイトでよいのであれば僕自身今すぐにでも罵倒してやりたいくらいの気持ちがある。
アマゾンアソシエイトという紐が存在していなければウェブ上に存在していなかったであろうレビューが紐の為に量産されているという現実は非常に苛立たしい。
しかもブログというのはどうしてか検索エンジンとの親和性が高いらしく、僕が酔いという理由においてプレイ出来ない3D系ゲームの評判を検索エンジンで探すと、上位に表示されるレビューの大半が巧妙な紐付き悪いレビューであり、-amazon.co.jpなオプションが欲しいという気持ちを抱いた事すらある。
優秀なブロガーの純然たる文章というものを読みたいのに、紐の影がちらつくだけで、視界が少し濁る。どうなんだ、それ。
最後に、
>2.Amazonアフィリエイトで実際にサーバー代は稼げるのか。
という点である。
これに関しては100%、稼げる。と答えておく。
少なくとも、公平で善良でセンスに溢れたフレンドリーなブロガーであるを装えるくらいの筆力があるブロガーであれば、間違いなく稼げる。
ブロックブログの有料オプション(画像表示)は200円、
ココログは263円、はてなダイアリーは同120円、
レンタルサーバーも同じ価格帯で複数が見つかる。
これでいいのならば、公平で善良でセンスに溢れたフレンドリーなブロガーであるを装ってアマゾンアソシエイトに参加すれば、努力をするか流されるかすれば、あるいは努力をしなくても流されなくても稼げる額であり、アマゾンアソシエイトにYESと言った時点でgame is overである。
「俺は大丈夫だ。悪いレビュー書きにはならない」と思っている人間ほど危ない。人ってのは想像以上に安易で、また努力を怠らぬ生き物なのだ。
先日の文章でもこの位置に書いたのだけれど、ナムコクラシックスの3とドラゴンクエスト4しか貼らぬ!といったようなブロガーであるくらいなら、いっそ純然たる方に来て、サーバー代は別に働いて稼いだ方がよい。
参考リンクとして張るというのら、公式サイトの方が相応しい。