2005年2月20日日曜日

情報の裏側



情報の裏側には、流す人間の意図が潜んでいる。
朝日というメディアをご存知の方には、周知の所であろう。


韓国人に強姦されそうになった日本人を2ちゃんねらーがスクラムを組んで救った。
という情報であっても、それは同じ事である。



http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/14298193.html#trackback
その情報に、50ものブログがよだれをたらして飛びついた。

僕が意図的にトラックバックを撃たなかったサイトはその中で2つ。
他は全て「韓国人は酷い民族」という、でっちあげられた情報に潜む意図を、そのまま、あるいはさらに大きくしてブログにしていた。





さらに、トラックバックを受けた彼らがとった行動は、
1、トラックバックの削除
2、無視
3、(笑)


まず、トラックバックの削除というものである。
左翼ブロガー、あるいは小倉秀夫のような卑怯者ブロガーが批判的なコメントやトラックバックの受け付けを停止する事や、朝日新聞や左翼のメディア人が自身への批判をShift+Deleteする事に関してはあざ笑うのに、己への批判は削除する。

左翼のネット人、あるいは小倉秀夫のような卑怯者ブロガーが批判的なコメントやトラックバックを目を閉じて無視を貫く事や、朝日新聞や左翼のメディア人が自身への批判を存在しないものとして抹殺する事に関してはあざ笑うのに、己への批判は無視を貫く。

インターネットエクスプローラをクリックし続けて広がった光景は、信じがたい光景であった。それが、あなた方のモラルであるのか。






「・・・らしい」
「・・・ありうる」
「・・・かもしれないが」
の一言で、「私は分別のつく大人であり、素晴らしく公平なブロガーです」という事を表現出来ていると考えているような人間ばかりであり、これにも酷く沈んだ。
それこそがこのヒーローストーリーを作り上げた奴らの意図なのだ。
電車男でご存知のように、わかりやすく単純で低きに流れるは広まる。
あなたがたが実践したように、よりよく広まる。


朝日に代表されるような左翼メディアが、あらゆる場面で、あらゆる手を使って印象操作を行っているのはもはや常識である。
それを笑うのに、どうしてあなた方は印象操作をする側に回るのだ。




「在日どもは○○だから、事実かもしれない」
「朝鮮人は○○だから、やりかねん」
「朝鮮人は○○だから、ありうる」
というものは、

「731日本鬼子なら、100万人民くらい斬ったのだろう」
という馬鹿げた根拠による主張と、どれ程の差があるのだろうか。





情報の裏側には、流し手の意図がある。
真に公平で公正な純然たる情報など、存在しないと言ってもよい。

ブログというものは、ただの日記ツールなどではなく、誰もが情報の流し手、あるいは中継手になる事が出来るツールである。
その重みをよくよく理解して、流す、中継する情報を選り好んでいただきたい。
情報の裏側の流し手の意図を考えぬままで、妄信的に風説の流布を、ブログというシステムを利用して手助けするというのは、よい事ではない。



ブログの読者は、より安価な情報に集まる。
秋葉原だとか、株だとか、モーニング娘だとか、アフィリエイトでお小遣いだとか、エロだとか、グロだとか、海外の三面記事であるといったような具合のものが、より人を集める。それらを馬鹿にしているのではない。よい事である。

韓国人に強姦されそうになった日本人を2ちゃんねらーがスクラムを組んで救った、という冬のソナタよりも遥かにわっかりやすいヒーローストーリーにトラックバックを寄せたサイトは、そのような見事なジャンルのブログばかりであり、潜在的トップブロガーである。あるいはもう既にトップブロガーな読者数を確保しているトップブロガーである。



そのようなトップジャンルブロガーは守備範囲外を書くならば、最低限情報の裏側に潜む意図というものを見極め、考え算段してから投稿ボタンを押していただきたい。
特定の意図を持った人間による特定の意図を持った情報が中継され、拡大され、増幅し続けながらブログ上を延々とトラックバックで巡り続けるというのは、あまりよろしい事ではない。
それが「らしい」「ありうる」という免罪符を天に掲げての、良心に基づく人種差別であるときては、ブログ的絶望である。


普通の人間は偽氏やR氏は愚か、う氏程にもにもなれぬのであり、ブログを書いて、情報の中継手としてブログサーファーに広めるを手助けするならば、その情報の裏側に潜む流し手、でっちあげ手の意図をしっかりと見極め、考えてから行うべきである。
カレンダーを埋められる、投稿を埋められる、なんかおもしろそ~というだけで投稿してよいジャンルと、そうではないジャンルというものが存在するだろうと、僕は思う。





左というものは物凄く甘い。
左にたなびけば、誰もが弱者を救う正義のヒーローになれるからだ。

それと同じくらいに右というものも甘い。
右にたなびけば、誰もが祖国を守り悪の国の大魔王に弓する正義のヒーローになれるからだ。

甘い甘いに飛びついて、ブログの更新を行う為に、カレンダーを埋める為に、1日の投稿義務を果たす為に、情報の裏側にある流し手の意図を妄信し、印象操作を手助けし続けるのは愛国者でも憂国者でも右翼でも、知的なブロガーでもなんでもなく、あほでまぬけとしか言いようが無い。




あほでまぬけな韓国人は全てを日本のせいにして謝罪をせまるし、
あほでまぬけな中国人は全てを日本のせいにしてODAをせびる。
日本をあのようなあほでまぬけな差別国、責任転嫁国にしたい人間は大勢いる。
甘いからだ。
物凄く甘いからだ。

日本をあのようなあほでまぬけな差別国、責任転嫁国にしたいブロガーや2ちゃんねらーは大勢いる。
甘いからだ。
ブロガー的に物凄く甘いからだ。
2ちゃんねらー的に物凄く甘いからだ。

たなびくのは楽で、尚且つ甘いのだ。
いつも真っ先に引っかかるのは、考えるを自負する良識ある人民である。





社会的におそらく地位も名誉もあるだろう、真性引き篭もりなどではない健康的で労働義務というものを果たし明日の日本を背負うであろう日本人の若者によるブログ的絶望のトラックバック連鎖が、どこかで途切れて再びを繰り返さぬでいてくれたのならば、これ幸いである。