2005年3月14日月曜日
ビッグイシューにより救済された人々と救われない人々の境界線。
>ビッグイシューの使命はホームレスの人たちの救済ではなく
>彼らの仕事をつくることにあります。
ビッグイシューはホームレスの救済を目的としていない。
けれども、ビッグイシューによって救済された人々は存在する。
それは素晴らしい事である。
救済された彼らにとっては。
魔法のランプは存在しない。
我々の住むこの世界には、何にでも使える便利な道具は存在しないのである。
ランプはランプであり、トマトはトマトなのだ。
そんな世の中にも、一つだけ魔法効果のあるアイテムが存在する。
いや、正確には魔法効果など存在せず、ただの道具なのだが。
その、たった一つの魔法の道具とは、お金である。
金さえあれば、酢も人参もモズクもキャベツも、コールスローもタールもガールも、家風呂屋根空インターネットも、銀の弾でも手に入る。なんだって手に入る。
しかし、お金は魔法の道具ではない。
放出すると引き換えに、他の道具が手に入るというだけの事である。
何に放出するのか、誰に放出するのか、どれだけ放出するのかを決めるのはお金を使う本人であり、金が解決してくれる、という言葉通りの効果が常に得られるとは限らない。
ヘイ!マイケル!お金をあげよう。
ヘイ!マイク!お金をあげよう。
ヘイ!ハマ!お金をあげよう。
お金をあげよう。
たんまりとだ。
3倍だぞ、3倍。
たんまりとだ。
お金は魔法の道具ではない。ただの道具である。
豚は真珠を使えないし、猫は小判を使えない。
同様に、お金を使えない人間もいる。
そのようなお金を使えない人間が辿り着く道行く末は、自殺や夜逃げや自己破産であり、人によってはホームレスである。
青テントにもダンボールにもホームレスにも共通して言える事は、彼らはお金を使えない人間だったという事である。ニートや就職に失敗した無職や完全就労不能者がホームレス化したという形跡はデータには現れていない。ホームレスになったのは長期にわたってお金を手に入れていた労働者であり、ホームレスの50%以上に離婚経験がある事から見ても、明らかに普通の、しかしお金の使い方を間違った生活を送っていた人間である。
それがどうしてホームレスになったのか。
使うべきではないタイミングでお金という道具を放出し続けたからである。
ホームレスは皆が皆、お金を使う能力を欠いていた為、またお金を正しく使う努力を行ったという彼ら自身の過失、責任によりホームレスになったのである。
金を使う能力が無い人間が金を手にした時、なにが起こるのか。
それは僕にはわからないし、僕が書くべき事ではない。
ただ一つ確かな事は、世の中には金で解決出来ない問題が存在するという事だ。
お金で全てが好転すると考る人間が多数存在しているのは知っている。
しかし、お金によって全てが好転するのは金を使う能力のある人間の人生であり、金を使う能力を欠いた人間の人生は変わらないどころか、往々にして悪化する。
ビッグイシューの販売者が焼酎と発泡酒で酒盛りをしただとか、売血時代には売血者を売人が待ち受けていただとか、3人に1人は3万円以上の月収を確保しているだとか、5人に1日は5万だとか、ニューギーランドの原住民の吹き矢の蛙の毒の針とか、マイケルマイクハマの結末といった情報はあるものの、憶測で書くべき事柄では無いと判断し、お金の話はここで終わりである。
では、仕事というものへ移る。
ビッグイシューは、ホームレスに仕事を与えていると言っている。
ご存知の通りこれは巧妙な嘘で、彼らが仕事を与えているのはホームレスではない。
しかし、問題はそこではない。
ビッグイシューの主張する「仕事」とは、仕事と呼べるものなのかどうかである。
ビッグイシューのシステムは、以下の通りである。
・彼らは販売者に値すると認めた人間と「契約」を結び、カードを発行する。
・カードを発行された人間だけが、ビッグイシューを1冊90円で仕入れる事が出来る。
・販売方法は販売者が路上に立ち、声を出して売るという形態以外は許可されていない。
一番の問題は昨日書いた通り、弱者救済の欺瞞の元で弱者を切捨てている事なのだけれど、販売者とビッグイシューの「契約」にも大きな問題がある。
有限会社ビッグイシュー日本はノーリスクでマネキンを抱える事が出来るという点である。
それ自体は別に画期的というわけではない。
アムウェイやタッパーやベガルタ仙台がプルンプルーンとしている所であり、珍しくもなんとも無い。
販売者が努力をすれば全てがよくなる素晴らしい商品商法であると洗脳し、信じ込ませて販売者自身に費用を負担させて仕入れさせる事により、彼らはそれを売り尽くす為に人生を猛進させる、という有り触れた商法であり、それが非常に効果的なやり方であるというのは、良く知られた所である。
その、彼らの仕事である。
自発的に路上に直立し、報酬は全て成果報酬である。
時給も基本給も路上手当ても存在しない。
時給も基本給も路上手当ても存在しないものを、有限会社ビッグイシュー日本は「契約」と呼ぶ。これは、仕事を与える際のフェアな労働契約とはまったくの別物である。
会社というものが人を雇用し仕事を与える際には、責任が生じる。
保険保障年金その他全て社会的に勤めるべき諸々の事柄である。
それらはコストが必要であり、会社の経営上は経済的損失となる。
それが労働契約であり、仕事というものが必ず伴う契約である。
それを行わない会社は、法によって裁かれる。
その責任をビッグイシューは果たしていない。
裁かれる存在であり、犯罪組織株式会社である。
ビッグイシューが販売者に与えているものは仕事ではない。
リスクである。
商品を仕入れさせ在庫を抱えさせるというリスク。
その商品を路上でスタンディングして販売するのに伴うリスク。
保険は無い。
保障も無い。
年金も無い。
医療も無い。
会社というものが人に仕事を与える際に行うべき義務は一つも果たしていない。
悪徳企業であり、ブラックリストの筆頭に書かれるべきやり口である。
有限会社ビッグイシュー社側にとっての販売者とは、ノーリスクで誌の売り上げを向上させる、魔法のマネキンである。マネキンという表現はマネキンに失礼であるのだが。
そして、その魔法のマネキンを無限生産できる保険がビッグイシューにはある。
「販売者はホームレスでなければならない」
という社会的身分による採用差別の禁止という法をも無視する魔法の一文である。
彼らは仕事を与えるという最大の嘘で、仕事を与えていない事実を隠す。
ビッグイシューの趣向に騙される人は、「実は仕事を与えていない」「ホームレスに仕事を与えた事は無い」という事実に気がついていない人である。
その契約の内容自体も、ビッグイシューを守る内容ばかりである。
たとえば、アルコール飲酒中に販売を行われると誌のイメージに傷がつく。
それが行われないように、「飲酒中の販売の禁止」という一方的契約を結ばせる。
また、薬物の使用中に販売が行われると誌のイメージに傷がつく。
それが行われないように、「薬物使用中の販売を禁ずる」と一方的契約を結ばせる。
その契約で彼らが得るものは、在庫というリスクと仕入れの出費のみであり、あとがどうなるのかは、販売者一人一人に委ねられる。ノー、リスク。パーフェクト契約。
「仕事を与える」は魔法の嘘である。
「販売者はホームレスでなければならない」と対になり、無敵の魔法の嘘になる。
労災fo
雇用保険st
健康保険fu
厚生年金保険goh
しかし彼らは裁かれない。
彼らのビジネスは法によって妨げられる事は無い。
「善行、社会貢献、ホームレス」
最強だ。アンタッチャブルだ。最強無比の後ろ盾、無敵の言葉の羅列の山だ。
法も、警察も、行政も、その他全てを黙らせて押し倒せるに十分な量のストロングだ。
完全無欠の力であり、隙無き言葉の暴力である。
与えているのは売らねばならぬの強迫観念であり、在庫の山だ。仕事ではない。
ビッグイシューが販売者全員に結ばせている契約とは、その全てが社の利益だ。
対等なものでもないし、そもそも契約と呼べるだけの代物ではない一方的なものだ。
ビッグイシュー日本の言う「仕事」も契約と呼べるような「契約」も存在せず、仕事という嘘と、契約という嘘と、ノーリスクで伸び続ける売り上げ益のみがそこにある。
ホームレスはその存在自体が罪であり、全国民が全力を挙げて滅ぼさねばならぬものであり、実体の無い嘘と欺瞞の違法契約を押し付けられるべき存在などではない。ホームレスというものが犯罪組織の飯の種にされ続ける事を許してはならないのである。
>ビッグイシューの使命はホームレスの人たちの救済ではなく
>彼らの仕事をつくることにあります。
遡る事2年前、2人の無職が英国へと渡った。
彼らはイングランドで仕事を見つけて帰国した。
そして、2人の無職はそれを実行に移した。
嘘で塗り固め、弱者のイメージを利用して無敵を手に入れ、労災も雇用保険も健康保険も厚生年金保険も法も契約も存在する確かな仕事の大成功を手に入れた。
その2名とは、ビッグイシュー誌の編集長である水越洋子と、副編集長の佐野未来。
ビッグイシューは弱者の権利を踏み躙りながらそれを巧みに隠蔽する事で、2人の無職を救済する事に見事成功したのである。
そしてもう一人救済され、利益を手にした人がいる。
副編集長佐野未来の実父である、有限会社ビッグイシュー日本社長、佐野章二その人である。ハッピーエンドの結末である。
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