2005年4月2日土曜日

mixi招待メールという恐怖



「mixi招待メール公害」と表題をつけようと思っていた。

しかし、迷った。
世間一般ではmixi招待メールというものは幸せなイベントとして認識されており、それを指して公害と言いきるのは幾らかの問題があるように思えた。
そこで、正確に書く事にしたのである。
毒があればおもしろいというものではないのだ。




まず、mixiとは何かという事について、mixiというものをご存知の無い方の為に説明しておこう。mixiとはgreeみたいなやつだ。では、本題。







「mixiとは何か?」
というのは、散々mixi近辺では語られている所である。
mixi外の人間である僕が書ける事は何一つ無いし、書くつもりも無い。
ケチをつけるつもりなどまったくないし、批判するつもりもまったくない。
僕とは無関係な世界の無関係なインターネットだからである。
例えば僕がmixiというものを書くという事はベルギーのブリュッセルのチョコレート職人が塩と砂糖を間違えた事に対してあれこれ捏ねくり書くようなものであり、荒唐無稽である。


では、何について書くのかというと、mixi招待メールについて書くのである。
ストレートな表題の通り、mixi招待メールにより生じる恐怖を書くのである。



「mixiとは何か」というものがよく語られているのに対し、「mixi招待メールとは何か」という事について触れる人間がまったくに等しい程いない理由としては、mixi招待メールというものに対して、誰もが「ラッキーイベント」という共通の認識を持っているからなのだと思う。


確かに、閉じたコミニティへの招待状というのは貴方が特別な存在だと認識されている事の証明であり、晴れてミクサーになれるイベントである。

しかし、僕にとってのmixi招待メールとは、そのようなものではない。
インターネットの仲間からの幸せへの招待切符などではない。
恐怖である。



まさか、自分自身がmixi招待メールなどというものに頭を抱える日がやってくるとは想像もしていなかった。いつの頃からかポツポツと「mixiどうですか」みたいなメールが入るようになり、「返信する」と「返信する」の二択を強いられるハメに陥った。


僕は彼らの意図がまったくわからない。
mixiは招待した人が記録されるらしいから、恩を売りたいだとか、同じコミニティに引き込みたいのかな、といった印象を受けるものもあったのだけれど、彼らはmixiに誘うのは良い事であると確信しているようである。


悲しい。
ありえない。
繊細さの欠如である。
招待メールミクサーはその思い込みを今すぐ取り払うべきだ。
mixi招待は誰もが待ち望む福音であるという思い上がりを捨て去るべきだ。


一部の人間、それは即ちmixiのような濃厚なインターネットと相容れない存在である人間にとって、mixiへの招待メールとは公害であり、迷惑以外の何者でもない。
心労だ。
消耗だ。
物凄い負担だ。



僕はインターネットのウェブ上で、誰とも係わり合いになりたくないのである。
それくらい、ブログタイトルを読んで気がつくべきだ。
ウォークラフトというネットゲームで僕は100以上ものアカウントを作成し、誰かに褒められたりフレンドリーな対応をされたりクランに誘われたりというアカウントを片っ端から削除してきた。それは色々あった末に辿り着いた唯一にして正しい結論であり、僕自身の保身の為でも相手方への配慮でもあった。


個人対個人のコミニケーションを取れない人間、また、対等なコミニケーションを取るに値しないような軽薄な人間にとって、濃厚な個人と個人のインターネットというものは、決して相容れられないものなのである。


なのに、というか、つまり。
「mixiどうっすか?」と言われても物凄く困る。困り果てる。



なぜ困り果てるかというと、彼らはよかれと思って近づいてきているからである。
その能天気さが果てしなく恐ろしい。


彼らは真性引き篭もり上にあるメールアドレスをコピーし、ペーストし、あるいは書き写し、メーラーを立ち上げて僕にメールを送りつけてきた熱心な味方なのだ。
彼らは「真性引き篭もりhankakueisuuの味方」というものを自称しているに違いない。僕からすれば究極の迷惑メールの発信者でしかないのだが。


上澄みという言い方は非常に失礼で不適切ではあるものの、彼らはそれだけのかなり熱心な真性引き篭もり読者であり、誠意に欠く返信をしてしまうと僕の人間力が疑われてしまう。
いや、人間力などまったくないし、まったく無いという事は既に白日のバレバレなのだけれど、無碍に扱ってしまうと優れた人間力の素晴らしい人格者であるを偽りたいという欲望を満たす事が出来ない。



だからして、mixi招待メールが来る度に、極度に緊張し、そわそわと落ち着かなくなる。
お断りの返信メールを書かねば書かねば書かねばと、最高の友達だと思っていた幼馴染に本気で告白された女学生(実は彼氏持ち(自営業者、×2、47歳))のように動揺し、日常生活から平穏というものが奪われてしまう。

返信の文章を書く為に立ち上げたインターネットエクスプローラの前で、キーボードに触れる事すら出来ずに悩み続けるハメに陥るのである。

mixiに誘いに来た彼らを失望させたくないし、その思いを裏切りたくは無い。このような僕に手を差し伸べてくれた人間というものをがっかりさせたくはないのだ。けれども、僕は日本語が不自由な人間である。書きたいと思った事を一度として書けた試しは無いし、伝えたいと思った事を正確に伝えられた事も無い。mixiへの招待を断るに適切な文章といった難易度の高い文章を書き通せるはずがない。
どう努力をして捻り直進説明しようと努力した所でただ長くなるばかりであるし、どれだけ長く書いたとしても伝え説明する事など出来ないのである。

であるからして、これ以上mixiへの招待を断るという非常にやっかいな作業に悩む事なく過ごせるようにと、このような文章を投稿するに至ったのである。


mixi招待メールは謹んでお断り申し上げますので、よろしくお願いします。
失望させられてばかりである。












誰とも係わり合いになりたくないとかいうのなら、なんでブログなんか書いているんだよ!といった突っ込みには「アマゾンアソシエイトで稼ぎまくる為です」との事です。

僕がブログというものを書き続けている理由はアマゾンアソシエイトでがっぽがっぽ儲けまくるという唯一にしてたった一つの目的の為でありそれがたったひとつ。第二に、「頑張ってください」とかそういうくだらないメールを送ってきた人間を片っ端からとっかえひっかえだまくらかして連れ出してよろしくやりまくるという目的の為であり、物凄く欲望に忠実な権化の出会い系ブログなのである。