2005年5月16日月曜日

竹島は韓国領土。



当たり前の事である。
竹島は韓国領土である。


台湾は何故台湾領土なのか。
それは、台湾政府が台湾を実効支配しているからである。

北方四島は何故ロシア領土なのか。
それは、ロシアが北方四島を実効支配しているからである。

竹島は何故韓国領土なのか。
それは、韓国が竹島を実効支配しているからである。


領土問題において最も優先されるのは実効支配である。
実効支配したものが勝ち。竹島問題はそれが全てだ。物事の正当性は別として、実効支配されてしまっている竹島を取り戻す方法を我が国は持たない。50年前、日本は領土紛争で韓国に敗れ、竹島を失ったのである。


何故領土紛争で日本は韓国に敗れたのか。
それは、第二次世界大戦で敗北したからである。
敗戦とそれに続く国力の低下により、我が国は韓国ごときに固有の領土を切り取られてしまような弱い国へと一時的に成り下がってしまったのである。


しかし、我が国が韓国に敗れたのは竹島紛争だけではない。
第二次世界大戦後の空白期間から立ち直り、先進国となってからも度々韓国に負けている。



戦争とは軍事行動を伴う外交である。
逆に言うと、外交とは軍事行動を伴わない戦争である。



その戦争において、我が国は節目節目で韓国に敗れている。
そのいくつもの敗戦の中で最も有名なのは名古屋五輪だろう。
韓国は日本が手中にしていたオリンピック開催という外交成果をものの見事に奪い取り、その国際的な地位を向上させた。また、ソウル五輪から十数年後には日本が手にしていたワールドカップ開催を物の見事にかすめ取り、国威高揚に利用した。


何故韓国政府は2度にも渡り、後出しじゃんけんで横取りを仕掛けたのか。
それは、我が国が世界で最も武力を伴わない戦争に弱い国の1つだからである。
韓国というそれなりに強い国からすれば、我が国は非常においしい戦争相手なのである。



日本は、外交という戦争に極めて弱い。
戦後50年にも渡り膨大な血税を様々な形で世界中にばらまいてきたが、それらは日本政府は金をばらまいて当然だもっとよこせという認識や、日本国民の血税で作られたものだとは誰も知らない建築物、意味の無いものを作って国土を荒らした事に対する反感などを得たものの、「実りある友好国を作る」という国是はほとんど果たされていない。

トルコが親日国だ、カンボジアが親日国だ、インドネシアがフィンランドがなどと言うが、それらは戦後の外交によって構築された関係ではなく、戦前の財産を受け継いでいるか、民間交流の成果を横取りしているかである。

我が国の浪費外交が作り上げたものは巨大で解体不可能な世界中に散らばる日本利権である。ODAの見直しが叫ばれ始めてからもう随分と経つが、改革は成し遂げられていない。我が国の無能なばらまき外交が招いた50年にも及ぶ連敗のツケを支払わされ続けているのである。確かに外交的に有効な資金投入が行われた事もあっただろうが、費用対効果があまりにも悪すぎる。費やした費用を考えると、世界で一番戦争が下手な国というのは紛れもない事実であろう。

もちろん、全ての対外支援が国益重視で行われるべきだとは考えていない。
最貧国や最貧国の特定の地域、後進国への適切な資金の投入は、外交的成果という見返りが無くて行うべきである。けれども本筋に据えられるべきなのは、我が国が外交的利益を生み、同時に対象国が富むというばらまきである。


「韓国は汚い手を使ったから日本は負けた」
という主張は事実であるという意味では正しい。

けれども、重要なのは勝利である。
敗戦国の人間は有罪となり、勝者は裁かれすらしない。
日本が「韓国は汚い手を使った」という事を前もって世界に認めさせられる力を持っていた場合は、その主張は意義のある事である。戦争において手段は問われないのと同じように、外交でも手段は問われない。天安門事件を揉み消すために天皇を呼びつけても構わないのである。世界中見渡しても、汚い外交を行っていない国など1つも存在しないのである。
日本が韓国に都合良く遊ばれているのは我が国の弱さに原因があるのだ。




話を竹島に戻す。


竹島は韓国の領土であり、韓国人にとっては騒ぐ必要はまったく無い問題であるにも関わらず、なぜ今になって騒いでいるのだろうか。

それは、韓国政府はどう足掻いても解決できない多くの問題を抱えており、それらへの不満が表面化するのを避ける為にありもしない現在進行形の領土紛争をでっちあげて利用しているというだけの話である。

フォークランド紛争に代表されるように、どこの国でも政治家は自分の無能さと解決できない問題を隠蔽する為に国民の目を紛争へと誘導し、保身を図るのである。
韓国の政治家にとって、既に決着のついている竹島の領土問題をさも今起こっている出来事であるかのように表面化させそれに参加するという事は、非常に旨みのある政治的行動なのである。なにしろ、日本が竹島を取り戻せる可能性は0であり、同時に日本が竹島を韓国領土だと認めることはありえないので、でっちあげた竹島問題を国民に認識させながら「竹島は韓国領土だ」と公で言っていればいるだけで、永遠にポイントを稼ぎ続けられるのである。

そのような安易な陽動に国ごと引っ掛かる韓国人はまぬけである。
ただ、20年ほど前まで独裁国家であった韓国は我が国よりも遙かに遅れており、日本のように敗戦とGHQという明確な変換点が無かった韓国はさらにもう少し後ろを進んでいるのだと僕は考えている。我が国で30~40年前と言えば学生紛争真っ盛りの頃であるから、ちょうどそれくらいの時代格差があるのだと感じる。




同時に、ここ数年の竹島問題の表面化は韓国が日本に仕掛けた何度目かの戦争である。


実効支配というものが絶対的に近いまでの力を持つ今現在の世界において、具体的に竹島を取り戻す手段は軍事行動しかないと考える。公平な場で、などという馬鹿な呼びかけに応じる国家はいない。外交というのは、光栄の三國志の一騎打ちでは無いのである。勝ったもん勝ち、勝ち逃げしたもん勝ちなのである。

では軍事行動はどうか、などという設問自体が論外であろう。
国益という面では死に等しい打撃を被るであろうし、そもそもそれ以前の問題である。



よって、もしも平成竹島問題を日本国民が広く認知すれば、それは日本が絶対に勝てない50年前に負けている紛争を現在進行形である物として誤認識してしまったという事になる。
それは我が国にとって必要のない不安要素にしかならないだろう。


竹島問題とは、50年前に決着のついた紛争を韓国の政治家が政治的保身に利用する為に蒸し返し、同時に世界で最も戦争の弱い国家にでっちあげのハルノートを突きつけているというだけの話である。


・竹島紛争は50年前韓国が竹島を実効支配した時点で終わった。
・領土問題は実効支配している側が勝つ。
・よって、竹島は韓国領土だ。
というのが、事実である。

・竹島問題は今起こっている問題である。
・竹島の帰属は主張に正当性がある方にある。
・よって、竹島は日本領土だ。
という誤認が広まってしまったら、それは我が国の敗北である。そのようなものにホイホイついて行く日本人は30年ものの馬鹿であると言える。また、竹島問題を今まさに起こっている問題であるかのごとく伝えるメディアや人間は韓国の手先のようなものである。


韓国に負けない国になる為に必要なのは、外交とは戦争であるという事と、戦争において最も重大な犯罪は敗北であるという事をしっかりと認識した、対外に長けた有能な政治家の登場だろう。





最後に付け加えておくと、政治家が竹島は韓国領土だと認める必要はまったくない。当たり前の事であるが、正当性は日本側にがあるのだから竹島は韓国領土であると認める必要はないし、認めるべきではない。

だが「竹島は日本領土だ」と声を大にして言う政治家は駄目である。
それは、韓国の政治家が竹島を現在進行形の問題であるとでっちあげ、本当に重大な解決し難い事柄から国民の目を逸らし、自身の無能さを隠蔽したのと同じ売名保身行為、即ち選挙民へのだまくらかし的ポイント稼ぎ行為だからである。あるいは、領土問題は実効支配した側が勝つという当たり前の事を理解していない本物の馬鹿である。


ただし、「竹島はどこの国の領土だとお考えですか?」という質問に対して韓国領土だと答える政治家は、馬鹿か天然物の馬鹿である。