2005年7月21日木曜日

責任の終焉



若隠居が逃げた。

何があったのかについては関心がない。
問題は好き放題やって逃げたくなったら逃げるという無責任さである。






これまで何度か触れてきたように、若隠居は糞であると僕は思っていた。
他者に対しては「いい加減な事を適当に書くな」としておきながら、自分はいい加減な事を適当に書き捨て、それを取消線で片っ端から消していい人ぶるという「俺は話の出来る奴」な自己アピールを繰り返し、取り巻きや信者とよろしくやっては筆力に物を言わせて他者を一方的に罵倒するというその汚いやり口。また、片っ端から末端の弱小ブロガーを晒し上げては「馬鹿を罵倒する場所」としてのコメント欄で平然とにこにこと笑えるその無神経さ。何を言っていたのか以前の問題として、人にも劣るブロガーであると捕らえていた。しかし、まあ、ひとかどの小人物であるからして大した感情は持たず、以前言及した際に過去ログを根こそぎ読んで、相手にする価値も無いと判断し何か書くことなど無かろうと思っていた。

それが、まさかここまでの卑怯者であったとは。実に激昂しい。







若隠居が身をもって示したものは、「ブロガーは何人たりとも無責任である」という事である。

幾らかの人達の間で叫ばれていたブログに対する幻想として「ブロガーは書き捨てではない。」というものがある。ブロガーは自分の居城としてのブログに対する責任を持つので、匿名掲示板によく見られるような無責任な人間による書き捨て行為が生じる可能性が低いとする考え方である。


しかし、それは違う。

ブロガーは気まぐれで過去ログの全てを削除し、逃亡する。多少の筆力がある人間であれば、まったくの別人格を装い、また平然と新たなブログを「責任あるブロガーのふりをして」書き続けることが出来る。それがブログである。つまり、ブロガーが責任ある態度をとるのは責任ある態度をとりたい、とれば得をすると判断した時のみなのだ。






ブログの実体は、粘度の高いより悪質な匿名掲示板だ。

自分に都合のいいブロガーのみと馴れ合い、自身の発言力を巨大化させる。
自分に都合のいいコメントのみを相手にし、気に入らないものは削除する。
自分に都合のいいトラックバックをエントリーで取り上げ、逆は即削除だ。

匿名者に見られた「匿名だから全面的には信用できない」というものが失われ、ブログでは「あなたの言う事ならばなんでも信じる!」というコミニケーション相手、馴れ合い相手としての信者どもが、いかにも「原論を支持している」ふりをして付きまとう。






1億総ブロガー時代において、責任は終わったのだ。
「責任」というものが、言動に際し必ず差し出さねばならぬ掛け金であった時代は終わり、都合の良い時だけ、都合のよい形で行使する、快楽の為の道具と化したのだ。

誰もが責任というものに跨りインターネットを駆け抜けていたのは今は昔、責任というものから三間離れた位置に立ち、「都合がよい」「面白そう」といったチャンスが訪れれば喜び勇んで駆け寄って、責任を行使する。「都合が悪い」「つまらない」といった場面に置いては、見て見ぬふり存在せぬふりをする。あるいは、全てを削除して逃亡する。


ブログというものは、無責任という暴力性を巨大化させるだけの道具である。生活の存在しない馬鹿どもが無責任に外人を差別しては罵倒する一方で、実生活でストレスを蓄積させたゴミ共が差別を罵倒してはにやけ顔でいきがって自己満足を得る。
そして全員に共通しているのが完全無欠の無責任であるという点だ。


ブログが実名という責任により終焉を迎えるなどと言った人間がいたが、まったくもってそれは馬鹿だ。実名の行使により得をする時は実名を利用し、責任によって得をする時は責任が行使される。そして、無責任により得をするときは無責任だ。今や、責任とは概念ではなく快楽を得る為のオナホールだ。







若隠居は「馬鹿ではない」「責任ある」を装い、馬鹿な言論を行ったブロガーや無責任な言論を行ったブロガーを罵倒し笑う事により、日頃のストレスを解消し自己満足を得ていただけであるという事が今正しく証明されたのである。攻撃するだけ攻撃し、笑うだけ笑っては去って行く。暴徒の根拠地としての2ちゃんねるそのものより悪質なのがブログでありブロガーである。即ち一方的な暴力と一方的な暴力が無責任に交わされ続ける枠組みだ。


顔の見えないインターネットで馬鹿と軽はずみを晒して罵倒し嘲り笑う。
それをブログで垂れ流し、同様の屑どもと罵倒.netを形成する。
その一段上の達観ぶった責任いい人賢こ主義者の輪の中で、大物面で音頭を取って談笑。挙げ句の果てには撤回しますを5分で撤回して全ログ削除して逃亡。

正しく屑であり無責任の極みの人にも劣る卑怯者だ。今すぐブログ閉鎖してリアルにでも引き篭もってろ。若隠居こそが人類の歴史上最も卑怯なブロガーである。実に激昂しか覚えない。