2005年8月2日火曜日

前が見えない。



明日が見えない、現実が見えない、理想の自分が見えてこない。
希望が見えない、真実が見えない、充実した未来が見えてこない。
夢が見えない、安らぎが見えない、ハッピーエンドが見えてこない。

そういう類の問題ならば雀の足をもぐように、朝飯前に解決だ。




明日が見えない、現実が見えない、理想の自分が見えてこない。
希望が見えない、真実が見えない、充実した未来が見えてこない。
夢が見えない、安らぎが見えない、ハッピーエンドが見えてこない。

そういう類の問題ならば兎の耳をもぐように、昼飯頃にはなんとかなる。




明日が見えない、現実が見えない、理想の自分が見えてこない。
希望が見えない、真実が見えない、充実した未来が見えてこない。
夢が見えない、安らぎが見えない、ハッピーエンドが見えてこない。

そういう類の問題ならば象の鼻をもぎとるように、夕飯までには一段落。








問題は今、僕は前が見えない。

得体の知れない四肢の腐った雲丹のように伸び放題に伸び伸びた野性的な髪の毛が古びた野球場の外壁を這う蔦のように顔中にへばりついて離れない。邪魔。髪の毛が邪魔。一本一本人差し指に巻き付けて引きちぎってはみたものの、あとからあとから生えてくる。雀の涙屁の河童、なんの効果もありゃしない。もう見えない。何も見えない。前が見えない。視界が黒い。頭が重い。