2005年11月9日水曜日
人生が遠い。
人生が遠い。
果てなく遠い。
寝て起きてシャワーを浴びて濃淡色の食べ物を口にしブログを書いてはまた横になるという単調な生活の中に再び、寒さという暴力が舞い戻ってきたのを目にして何もかもが凍ってしまえばよいと思うのだけれど、僕の心は息絶える事なくおどろおどろしい原色色のあぶくを破裂させながら煮えたぎり続けており凍らない。燃えくゆっており消えない。まだここにあって失われない。
「くだらないエントリーばかり書いている場合ではない」という日常に対する至極真っ当な疑問が絶え間なく爆ぜるまではよい。そこまではよい。そこだけを取り出して見れば僕は極めて正常な神経の持ち主であると言える。しかし、くだらないエントリーなど書いている場合ではない、では何をするべきなのか、という葛藤の正体が「ブログのエントリーを書くべきだ」であるからして救いがない。しかも、そのブログのエントリーの題材の芽生えぬ種の一覧を上から下まで眺めてそれらを冷静に評価判断してみれば、どれも全てがどうしようもなくくだらない。世にくだらなくないブログなど存在せぬを地で行く強度だ。
駄目な奴、と一括りに言ってみても、世の中には多種多様な駄目な奴が存在する。その最たるものはやれもしないことをやるという、という類の輩だろう。志だけは高い無能な奴ほどやっかいなものはない。そういう人間というのはあらゆるものをとっちらかして滅茶苦茶にしてくれる。例えば「今日から毎日ブログのエントリーを3つ書き続ける」などと連日連夜誰にも言わずに宣言している僕などは、どうしようもなさの象徴的存在である。
なにしろ、そんなこと出来やしないし、例え出来たとしてもどうにもならないからだ。
人生が遠い。
果てなく遠い。
顔を覆って泣き笑う。
モニタの光を15秒ほど遮ってさあ、ブログでも書くか。飛びっきりにくだらないやつを。