2005年12月23日金曜日

山のようにあるのに



山のようにあるのに僕の中はどうしようもない眠たさで満たされようとしている。そうではなくて、山のようにあるから僕はどうしようもない眠たさに逃げ込もうとしているのかもしれない。

カタン、カタンと風が鳴らす窓枠が次は私の番であるよと僕を追い立てる。イルアウルイルアウラ、そういうわけにもいかない。50年の人生は永すぎるし、365日の一年間も長すぎる。けれども1日がたったの1日というのはいくらなんでもあまりに足りない。1日が700日くらいあれば僕だって、もっと完璧な人生を打ち立てられるのに。イルアウルイルアウラ、そううまくはいかない。

上着に膝を招き入れ、生暖かさを求めても訪れるのは生ぬるさだけ。うとう、うとう、眠ってはいけない。今眠ると僕は欠落してしまう。だからもう寝よう。鮪のように。