2005年12月13日火曜日

月の兎の瞳は何故赤いのか。



兎の瞳は何故赤いのかという1つの疑問は人類の英知によってすぐに解明されたが、月の兎の瞳が何故赤いのかを解き明かそうとした人はいない。

その疑問、即ち月の兎の瞳が何故赤いのかではなく、月の兎の瞳が何故赤いのかを解き明かした人間がいないのはどうしてなのかという1つの疑問に向き合っていると1つの疑問が生まれた。月に兎はいるのだろうか。

いつからかは忘れたけれど、月には兎が2匹いて、餅をついているという話を僕は知っていたし、月とはそういう場所だとばかり思っていた。けれども僕は月など見た事が無い。

確かに、確かに満月を見上げて指さして「ほら、満月」などと言った事はあるが、それは月を見ただけの話であり、月の兎などというものを見た話ではない。

おまけに月とは遙かに遠い。ゲーム、ゲームで何もかもくすんで見えなくなった今、きっと兎は見えぬだろう。その赤さたるや尚更のこと、今や確かめる術は無い。

ならば憶測で物を言うしか無いのだろう。
もはや僕にはそれしか出来ない。

皆がそう言うのだから月には兎が2匹いて、兎は皆そうなのだから、その瞳は赤いのだろう。さきがた僕が確かめた、月の兎の瞳は赤い。