2006年1月2日月曜日

正月



隙間から漏れる晴れやかな声に電気を付けるのも憚られる中でモニタの明かりを頼りに手相を見ている霜焼けの気配。無造作に胃の中に放り込まれた解凍しただけの食パンが「ここは暖かくていい」と居座り続ける。テレビも無い。ラジオも無い。ブログは書けども書き上がらない。いったい僕は銀座でべこでも飼えば少しは救われるのか。暖かさは欲しくなくて、それでも孤独に飽きていて、まだゲームがあった頃の事をやんわりと食んでいる隔世の感。まるで自分が違う人間の人生を生きているかのように思えるのだが、一度で二度おいしいとまでは思えない浅さ。プロコトルがない。僕はもうなにも感じられないし、何も受け取れない。もはや憎悪さえ消えて純然たる殺意。朗らかに、朗らかに、明るく、明るく。せめてインターネットの中でくらいは明朗闊達に。明朗闊達?誰がそんなものを求めているっていうのだ。ひしゃげた頭蓋から脳が溢れ出る。これは涙でも悲しみでもない。脳髄だ。全て流れ出た後で僕は無の境地に達し、全てを悟って何もかもから解放されるのだろう。いやだ、そんなのはいやだ。未来永劫のたうち回れ。