2006年1月20日金曜日

日本の借金vsGmailの容量



時代はGOOGLEみたいな気分になりGoogleを色々見て回っていたのだけれど、Gmailのログイン画面をじっと眺めていると恐ろしい気分になってきた。




容量の残高がリアルタイムで動的に増えているのである。

なぜだ、なぜ増えるのだ。
Gmailのアカウント数はおそらく増え続けているものだと思う。とすると、単純に考えれば1人頭の容量は減り続けるはずである。ところがGmailは増える。しかも、毎秒増える。チックタック、チックタック、何故か増える。僕は素人であるからして、その仕組みなんてまったくわからない。わからないからこそ、増え続ける残り容量というものに底知れない恐ろしさを感じる。

じっとそれを眺めているとどうやら、毎秒毎秒、約0.000004MBずつ増えていっている。つまり、約0.004KBずつ?とするとそれは即ち、毎秒数文字、数文字分の勢いでGmailの容量は増え続けている。それは僕がブログを書くスピードよりも遙かに早い。僕が寝ている間も、あるいは新聞に目を落としながらミルクティーにトーストを浸している間も、娘の運動会でビデオカメラを回すために朝早くからビニールシートの上に陣取っている間も、手袋を、傘を、腕時計を、財布を、布団を、毛布を買いそろえている間も、あらゆる時間、休まずにGmailの残り容量は増え続けている。

理解は出来ない。
よくわからないがGoogleは怖い。あれはおそろしいものだ。常識的に言えば万物は減り続けるはずだ。神童と呼ばれた学童の才も、必死に口説いた妻への愛も、後に呉になる空白国も、刻一刻と減り続ける。なのに、なのにGmailの残り容量は増え続けている。

この言葉には出来ない奇妙な気持ち悪さをどこかで感じた事がある、と頭の中をまさぐって思い出したのが借金時計である。「あなたの家庭」とか言われても僕には家庭なんて無い。一生無い。死ぬまでない。そんなもの絶対にありえない。気分が優れない。

減り続けるのが当たり前なのに増え続けているGmailは、一体何に等しいのかと考えていると、ああそれは宇宙に等しいのだという結論に達し、よってGOOGLEは宇宙に等しく、日本の財政も宇宙に等しい。

そして即ち真性引き篭もりは宇宙に反して減り続けている。
これは即ち宇宙の摂理への反乱なのだ。