みたらし団子の夢を見た。
まただ。
草餅を買ったついでの団子やで一本、店の売り子の言うままにみたらし団子を買い与えられ、それを車の中で大事に、大事に舐め続け、その甘さにひれ伏した僕は食べてしまうのがもったいないという気分になりペロペロとひたすらに舐めていたら、下品な事をするなと罵声が飛んできて、その声に竦み上がった僕はそれを落としてしまった。
団子とはそれっきり二度と出会っていない。別に出会いたいとも思わない。どうせ出会うなら舐るなら、みたらし団子などよりはみたらしかでなれおん辺りの方が今の僕にはよく思えるが、白く冷えた芳醇な米のマシュマロに胸湧き踊る僕の心はもう死んだ。人にしても同じ。