2006年10月16日月曜日
断り書き無く乗車拒否するブログが嫌だ。
ここで言う、「乗車拒否を行うブログ」とは、「リンクの無いトラックバックを自動で弾くブログ」であったり、「ブロガーの認証が行われるまでコメントが反映されないブログ」であったり、「ブロガーの認証が行われるまでトラックバックが反映されないブログ」であったり、「ログインしないとコメントできない」といった、ブログの総称である。
僕は、乗車拒否を行うブログの存在自体に憤りを感じているわけではない。もちろん、強い憤りを感じているのだけれど。では、何が嫌かというと、多くのブログがそれらの乗車拒否を、断り書き無しに行っているという点である。
例えば、「コメントは認証後に反映されます」といった但し書きを掲載した上で、認証式のコメント欄を導入しているのならば、それは構わない。ところが、そのような但し書き無しに認証式のコメント欄を導入しているブログが、近頃大変に目立つのだ。
乗車拒否を断り書き無しに行う理由に、「乗車拒否をしている事を明示的に記載すると、器が小さいと思われてしまうのではないか」という危機感のようなものが、ブロガー側に存在しているように感じる。「都合の悪いコメントは削除しようって魂胆だな」と思われるのが嫌だという見栄があるのだろう。けれども、僕から見れば、「断り書き無しに乗車拒否を行うブロガー」の方が遥かに器が小さく見える。それらは極めて偏狭的だ。
これは残念な事実として、2006年のインターネットはトラックバックスパムやコメントスパム、人を人とも思わぬコメンテーターやブロガーなどで満ち溢れており、その惨憺たる現状は、「乗車拒否を行いたい」と人が思うに至るに値うものである。
しかし、それを、断り書きなしに行うというのは、良いことではない。少なくとも現時点では、「コメント欄」と言えば、書き込んだ瞬間にその書き込みが反映されるものであり、「トラックバック欄」と言えば、トラックバックを打った瞬間に反映されるものだ。
その、デフォルトから外れた設定を行っているのならば、「スパム対策の為」とかなんとか、そういった類の見苦しい言い訳を書いた上でも構わないから、「当ブログのコメント欄は認証式です」とか、「当ブログのトラックバック欄は認証式です」といったように、はっきりと、わかる形で、目立つ場所に、ブログタイトルに入れるくらいの勢いで、きっちりと、書いておいて欲しい。
そうする事こそが、人として人民としてブロガーとしての公明正大さであり、従来の既存の縦型の、世の声人の声を消し去り支配する管理式のマスメディアが所持していない、あるいは完全に失ってしまった、誠実さ正直さというものなのだから。