2007年4月4日水曜日

何かを始めれば変われるという幻想と何かを止めれば変われるという幻想をこうたいごうたいに投げ捨てて



貫き通した強い意志と誰にも負けない強い力でしっかりと掴んでいた現実の詰まった空き缶を握り締める事に飽き果てて、ゆっくりとその握りを解いてみると、空き缶は地面に向けて落ちて行き、乾いた音を響かせたけれど、その中にあった現実は、微動だにせずに中空に、浮かんだままでそこにある。

僕があんなにも懸命に、両腕拳に力を込めて握り締めていたものは一体何だったんだろうかと考えた所で答えは出ない。出ない答えに呆然としながら、落ち転がった空き缶を右足シューズのつま先で器用に立てて思いっきり蹴飛ばすと、それは乾いた音を立て、防波堤から飛び立って、カルフォルニアへと流れていった。

夜また夜を迎える度に春やら夏が近づいて、僕を勇敢な気分にさせる。咲き乱れるにはまだ遅くない、僕は変われるまだやれるって。これまでずっとそうして来たし、これから先もそうだろう。始めればだとか、止めればでなく、続ければ変われるという幻想を胸に抱けていたならば、僕はどんな風になっていたのだろう。もっと愚かに、錆付いてたのかな。

何かを始めれば変われるという幻想と何かを止めれば変われるという幻想をこうたいごうたいに投げ捨てて、こうたいごうたいに拾い集める。地獄のような気分の続く詰んだ人生の泥濘の中で踊る心が我憎い。Altqqどれも同じさ。Altqqどうせ同じさ。

夜だ、冬だ、ブログを書こう。
朝だ、春だ、ブログを書かねば。