2007年8月13日月曜日

あなたはスパムですか?いいえ、わたしはスパムです。



効果の全くない対策ほど、愚かなものはない。





「殿!天目山に100万人の敵兵が布陣しています!大ピンチです!」

   「よし、そなたに手勢1200人を与える。排除して参れ!」





いやあ、無理、無理。

↑これはひどい書き出し↑








言及リンクの無いトラックバックはスパムだ!とか、関連性が無いトラックバックはスパムだ!なんてのが大昔に散々盛り上がっていたけれど、じゃあ、言及リンクの無いトラックバックがシステム的に弾かれるはてなダイアリー等はトラックバックスパムから守られていますか?って言うと全然そんな事はなくて、「俺がスパムと思ったものはスパム<うざいから、誰か削除してくれ!>」「俺がスパムじゃないのはスパムじゃない<うざくないから遮蔽しないで!>」、という仕分け方法しかない。

↑これはひどい文章。手を入れる気力すら起きないくらいひどい↑





結局の所、スパムが存在するのはスパムが「儲かる」からだ。

「儲かる」というのは<現金>という意味はもちろんの事、<アクセス数>とか、<リンクファーム>という意味も含めて、スパムは永遠に<儲かる>のである。




それを崩壊させるには、即ちスパムを排除するには、スパムを行うと「損をする」というシステムを導入すればいい。即ち、トラックバック有料制度。

「トラックバックを1つ送信すると100円必要」となるとトラックバックスパムは*ほぼ*消滅する。"ほぼ"としたのは、1トラックバックあたりの利益が100円を上回るスパムは依然として残る。

実際、リアル世界のスパムである、「ダイレクトメール」とか「架空請求詐欺」とか、「無差別宝くじ当選しました詐欺」みたいなのは、{スパム作成費用+切手代+逮捕リスク}を上回る利益が得られるので、この世に存在し続けている。




「それは非現実的です」とか思う人もいるかもしれないけれど、そんなに荒唐無稽な話ではない。「何をするにも対価が必要な世界」っていうのは、僕らが住んでいる世界と全く同じなのだから。もちろん、直接的な支払いは支払い障壁の高い現金ではなく「モバゴールド」とかそんな感じの半仮想通過で。


ユーザー登録時に1000ポイントほど全員に提供。
以後、毎月100ポイント程度自動加算。

トラックバック/コメントには100ポイント必要。
アバター、デザイン、有料オプション等の仕様用途は大量に準備。

トラックバック/コメントを付けられたブロガーが「有害トラックバック(トラックバックスパム)」及び「有害コメント(コメントスパム)」として認定して、チェックボックスにチェックするなり何なりしたら、100ポイントは没収。トラックバック/コメントを付けられたブロガーが「有益トラックバック」及び「有益コメント」として認定したら、100ポイントは全て返ってくる。

と言う風にすれば、「外部の良心的ブロガーがポイント枯渇に陥り、トラックバック/コメント出来なくなってしまう」という状況(事実上のアカウントBAN、発言権死)には陥り辛い。




実装に必要な労力的難易というのは僕にはわからないけれど、トラックバックを使わずに、「トラックバックと同じ事を実現する」ふうにすれば簡単に出来るんじゃないだろうか。「トラックバックする」をクリックさせて、トラックバック元URLを書き入れさせて、その場でポイントを支払わせて、OKを押させる、という形で。





ってそういえばnowaが仮想通過導入してた。(トラックバックに仮想通過が必要かどうかは知らないけれどコメントだかプライベートメッセージだかには必要だったはず。)

けれどもnowaはブログサービスとして見ればブロックブログ以下の最低に位置する低品質な上にブログサービスとして見なくてもどうしようもなく駄目でその上完全に死んでいるから「スパムに強いブログサービス」としての選択枝には絶対になり得ない。









話はがらりと変わらないけれど、ブロックブログ以外に「スパムきました!」「はい、では削除します。」な、スパム報告→手動削除を行っていて、しかも機能してしまっているブログサービスって他にあるんだろうか?規模的にブロックブログクラスが限界な気もするけれど。

このサービスの問題点は、「ブロックブログの中の人達もお盆で休みたいだろうから、今は報告しないでおくか」みたいなムードがブロックブログユーザーの中に漂ってしまっており、ここ数日でブロックブログに到来しまくっているトラックバックスパムが報告も成されずに放置されてしまっていること。