2007年9月25日火曜日

ごめんね。ここには何もないんだ。



こんなくだらないブログに未だにアクセスしている人がもしも仮に一人でもいるならば、そんなことはもうやめてほしい。だって、ここにはもう何もないから。

違う。そうじゃなくて、最初から何もなかったんだ。だってそうじゃないか。考えなくたって分かる。これまで何もしたことがないし、これからもそうやって生きていくんだ。時間切れまで。そんな僕に一体何が書けるっていうんだ。何が出来るっていうんだ。簡単な話さ。何も出来ない。

だから最初からここには何もなかったし、これから先も何もない。あなた方が期待しているようなものが、ここに書き入れられる事なんてないし、あなた方の期待を裏切るようなものすらも、僕には書けない。だって、何もないんだよ。無から生まれる何かはあれど、僕からは何も生まれない。一生。死ぬまでずっとね。

僕には最初から最後まで何もなかったのと同じように、真性引き篭もりhankakueisuuなんてものは最初からいなかったってことになるんだ。それで全てが上手く回る。みんな少しずつ時間が出来て、みんな少しずつ豊かになる。だから、こんなくだらないブログにアクセスするのは、もうやめるんだ。

いや、決して、僕にとって何一つメリットをもたらさない読者をやっかい払いしよう、なんて魂胆じゃない。素直な気持ちを書いているだけだ。

確かに、ブログの読者からメリット得た事なんでただの一度もない、というのは事実だ。うんざりするフィードバックに衰弱させられ続けてきたし、何を言われても疲れるばかりだった。

誰かの笑い声を聞いて人を殺したくなるような人間はブログなんて書いちゃいけなんだ。わかっていたんだけれど、こうして書くと悲しくなるね。なんで僕はブロガーなんかになったんだろう。もっとちゃんとした人だけがブロガーになればいいのに。僕なんかがなっちゃいけなかったんだ。

だいたい、僕は、寂しかっただけなんだよ。正直なところ。誰からもまともに認められたことなんて無かったし、人として扱われた記憶もない。だから、誰かに認められたいとか、人として扱われたいとか思っていたんだろう。

けれども、たとえばもし仮に僕が誰かに認められた所で、たとえば僕が誰かに人として扱われた所で、何一ついいことなんて無いだろう。痩せ衰えてゆくだけだ。猫にタマネギを食べさせたり、下戸にビールを飲ませるようなもので、僕にはそれを受け止めて足しにする回路が備わっていないんだ。そんなことはじめからわかっていたはずなのに、何を勘違いしたのかな。

いや、もしかして、そうじゃなかったのかもしれない。少なくとも、そうじゃなかったのかもしれない、と考える事くらいは出来る。僕のブログを読んだ人が、いったい僕に何をした?自己顕示欲の提示とか、嫌がらせのメールとか、ブックマークレットのクリックとか。

そんなもので、僕がよくなるわけがないよ。誰一人として世界を滅ぼしてくれなかったし、誰一人として僕を抱きしめてはくれなかった。其れが無理ならせめてもの、矢でも鉄砲でも核ミサイルでも撃ち込んでくれれば良かったのに。誰もそんなこと、しようとすらしなかった。みんな勝手なものだね。僕と同じくらい。

ううん、けれども、たとえば誰かが僕を抱きしめてくれていたとして、そんなの余計に悪くなるばかりさ。だって、もし誰かが僕を抱きしめたとしても、僕には誰かを抱きしめる器量がない。そんなもの、あるわけないじゃないか。臍で茶を沸かしたことすら無い引きこもりなのに。能なしなんだ。役立たず。

だから、たとえば誰かが僕を抱きしめてくれていたとして、僕は悪くなるばかりだろう。誰かが僕に優しくしてくれたところで、僕はその誰かを傷つける事しかできないんだ。つまらない人だね。つまらない人生だね。いや、そんな事はわかっている。わかっているからこそ、少しくらい安らかに生きたいんだ。安らかとはほど遠くても。

「僕の事なんて今すぐ忘れるんだ、僕は死んでも忘れないけどな。」という何よりも空虚なフレーズが定時を告げる教会の鐘のように規則的に頭の中で鳴り響き続けている。1年も、2年も、3年も。ずっと。

だから、そのフレーズが意味するところについて、僕はもう随分と考え続けてきた。たぶん、真逆の事を意味しているんだろう、という所までは分かった。つまり「僕の事なんて今すぐ忘れるんだ、僕は死んでも忘れないけどな。」というフレーズの意味するところは、「僕は今すぐ全てを忘れたい。僕が死んでも忘れないでくれ。」って事なんだろう。喰えねえ野郎だ。

ああ、もう勘弁だ。糞っくらえ。嫌がらせのメールしか届かないメールボックス。嫌がらせのコメントしかつかないコメント欄。嫌がらせのトラックバックしか送られてこないトラックバック欄。嫌がらせのブックマークしか付かないはてブ。嫌がらせの考えしか浮かばない脳髄。嫌がらせの夢しか見ない深層心理。嫌がらせのエントリーしか投稿されないブログ。もう、勘弁だ。こんなもの。

僕はもう誰一人として傷つけたくないし失望させたくない。だって、誰かを失望させたいとか、誰かを傷つけたいなんて、思ったことすらないから。火の無い所に夏の虫は飛んでこない。僕に出来るのは火を消すことくらい。大丈夫。それくらいなら僕にだって出来る。