2008年9月7日日曜日

「ナードがキメてバッキバキ」ではないドーピング。



プロ・ゲーマーもドーピング天国の住人!?

この話題はとても厳しいところなのだけれど、「ナードがキメてバッキバキ」というギズモードのトーンはちょっと違う。勝てば1万ドル、負ければ100ドル、というルールも保証も無い世界で、月に200時間トレーニングに費やした人たちが、藁をも縋る思いでドラッグに手を出す、というのがより実態に近いと思う。Eスポーツの薬物汚染、という話ならば「ドラッグ」というよりは「サプリメント」の方。(もちろん、「ナードがキメてバッキバキ」的にイケイケな人も少なからず居るんだろうけれど。)




人間性能がアップするE-Sportsプレイヤー向け(?)薬品『FpsBrain』CommentsAdd Star

このnegitakuの記事にあるように、日本で市販されているサプリメントと大して違わない程度のサプリメントだったり、カフェインだったり、認知障害に対して処方される薬だったり、というのがどちらかというと「Eスポーツ薬物汚染」のメインだと思う。実際に渡米して本場の大会に挑戦した日本人プロゲーマーが使った薬物は、認知障害系だった。みんな使っているとか、常識、といったトーンで。大麻はとりあえず別として(欧州では厳格に取り締まられていないので)、覚醒剤に手を出すプロゲーマーの根底には、ホワイトゾーンの薬物は使って当然、という所まで行ってしまっている、Eスポーツシーンの殺伐さがあるという事を頭に入れてから読まないと、ちょっと誤解してしまうと思う。




フランスの「人間計算機」、200桁の数字の13乗根の暗算で72.438秒の世界記録

たとえば、このギネス記録の暗算王も、薬物を常用している。リアル勝負に身を置く人は、ジャンルを問わず必死なのである。みんな。