人生が好転しない。そればかりか悪転すらしない。どっしりとして、どちらにも動く気配が無い。たとえば地面が傾いたとしても、僕の人生はここから少しも動かないのだろうと思う。天と地が逆さまになっても、カイガラムシのように今の場所から少しも動かずに、何も変わらずに、生き続けるのだろうと思う。それであれば、それでいいのだけれど、インターネットは酷なもので、喜びや悲しみ、変化というもので満ちあふれており、ここから一歩も動けない僕は、時間と心をもてあました僕は、PCの電源を入れて、インターネットに繋がって、文章や絵を目にしては、何かを思い何かを感じる。それらの思考は一切の糧とならず、微塵の価値も無く、過ぎ去った時間だけが積み重なって、自らと自らの生きる人生との距離だけが、一刻一刻、増して行く。人生が好転しない。秋雨が降っている。