頭の左側が茫然自失とするくらいに痛い。



頭の左側が茫然自失とするくらいに痛い。

こういう時に何が辛いかというと、僕にとって頭の痛さなんてものは当たり前のことでしかなく、立ち向かうべき問題でもなければ、取り立てて悩むべき事でも思い詰める事でもないにも関わらず、ここまで頭が痛いと、まるでそれが人生の一大事であるかのように思えてしまう、という事だ。僕は明らかに自らが真剣に向き合うべき事から逃げる為の方便として頭痛を利用している。それは避けねばならぬ、避けねばならぬ、と思い続けているのだけれど、痛みという肉体的な苦痛の存在は僕のシングルタスクな脳みそから他の全ての事柄を追い出してしまう。それが悔しくて悔しくて仕方がないのだけれど、その悔しさすら痛みに打ち消されてしまう。おそらく僕は自らというものに永遠に辿り着くことが出来ない。だがしかし、それは憂うべきことなのか。いやそんなくだらない事を憂う無かれ。そんなくだらない憂いで、あるいはそんなくだらない憂いに対する言及で、おまえはまた何かから逃げている。何かから逃げている。しかし痛い。