2008年12月22日月曜日

ブログが上手く書けなかった。悔しい。悔しい。悔しい。



ブログが上手く書けなかった。悔しい。本当に悔しい。

1個前に投稿したエントリーなんだけれど、Warcraft3をアンインストールしたおかげで、やる事が無くなり、冬の寒さにも負け、30時間中25時間くらい横になっていた際に見た夢の話を、起きてすぐにブログに投稿してみたのだけれど、てんで、駄目。思った通りに書けなかった。何度も、何度も読み返して、どこを直せば良くなるのかと考えてみたのだけれど、そういう次元ではなくて、もうてんで駄目なのだ。これは悔しい。

夢の内容はだいたい書いたとおりなのだけれど、もう少し正確に書いておくと、「映画館で」「ポール・ヴァーフォーヘン最新作を先行レイトショーで見て」「そのレビューをシネマスペースに投稿する」という内容の夢だった。

前もって言っておくと、僕は「ポール・ヴァーフォーヘン」について、全くしらない。「それ、一体だれだ?」と思ってググったところ、どうやら氷の微笑やロボコップで監督を務めた「ポール・バーホーヘン」がそれにあたるらしい。作品一覧の中に、チラっとでも観たことのある映画は一本も無かった。無かったにも関わらず、夢の中に突然登場するポール・ヴァーフォーヘン。

しかも、この「ポールバーホーヘン」という人、なんでも、「エロとグロ」の監督らしい。そして見た夢の内容は、見事そのまんま「エロとグロ」そして不条理。エントリーを書き終えた後でwikipediaとgoogleのアクセス禁止を解禁し、ポール・バーホーヘンの項目をよみながら、「僕の脳って凄いなあ」とひたすらに感心したのである。

しかも、「映画を観た」という夢ではなく、その「夢の中で観た映画のレビューをシネマスペースに投稿する」という、果てしなくインターネット中毒者的な混沌とした夢。僕の人生は夢の中ですらインターネットベース。基本インターネット。全部インターネット。これが俺の人生。これが俺の現実。これが俺の全て。愛も憎しみも別れも涙も全てはインターネットの上で展開し、「そんなものはリアルじゃねえよ。嘘みてえなもんだよ。外に出て世界を見てみろよwww」という無言の暴力が日々、毎日、一秒毎に僕に向かって突き刺さる世界。おまえの苦しみは嘘だ!おまえの憎しみは嘘だ!おまえの愛も、友情も、勝利も、喜びも、そんなもの全部嘘だ!と言うならば言え。知るもんか。

いや、それ以前に「シネマスペース」というウェブサイトが本当に実在するのかどうかが不安になり、検索してみたらそんなものは無かった……と思いきや、「cinema space」で検索すると、あった!あったよ!しかも、これ知ってる!なんか、漢字四文字(確か実名)の男の人がボランティアで1人で作ったウェブサイトで、招待制だったけれど、新規登録は停止している、というのを、昔どこかのブログで読んだよ!すげえ!僕の脳すげえ!アカウントとか持って無くても夢の中ならシネマスペースに投稿出来る僕凄い!凄いよ。びっくりした。

で、夢の中では、もっときちんとしたレビューを書けたんだ。なんて言うのかな、「映画よりもレビューの方が面白い」くらいの、きちんとした文章を書けたんだ。「僕が頑張って書いた」という、文章を書けたんだ。満足したのである。

で、目が覚めて、「ああ、夢だったのか」と理解して、それを再現しようとした。その、夢の中でシネマスペースに投稿した文章を再現しようと試みたのである。ところが、これが、まったく上手くいかなかった。読みづらいし、日本語としても、文章の流れとしても、至る所で、駄目になってしまっているエントリーが書き上がってしまった。

「これではいけない、これではいけない、こんなもの、誰も良いとは思わない」と、何度も手を入れたり、書き加えたり、削除したりと、悩んでみたのだけれど、全然上手くいかない。悔しくて悔しくて、「こんなもの、僕の力の1%にもなっちゃいない」とか負け惜しみを言ってみたけれど、実際にインターネットに存在しているのは、夢の中でシネマスペースに投稿した「完全無欠のブログエントリーとしてのレビュー」ではなく、文章も駄目で、流れも駄目で、ブチブチに切れていて、ろくでもない、目も当てられない酷いエントリーだったのである。悔しい。本当に悔しい。

夢の中では「蜘蛛男が摩天楼を、白鳩と銃弾が九龍城を飛んでいた頃、オランダでは新聞紙が飛び、男と女がセックスをしていた。」といった内容のフレーズを書いたのだれど、一昨日の段階ではそれすら再現出来ない自分に絶望した。悔しすぎる。




何がいけなかったのかな、と、色々考えてみた。考えてみた結果、僕はあまりにも「ブログを読んでいなかった」という結論に達した。もっと正確に言うならば、「日本語に触れていなかった」と書き表すべきかも知れない。

何を血迷ったか「一度インターネットと距離を置くべきだ」とか突然迷信にも似た頑なさを手に入れ、RSSで購読していた僅かなブログはもちろんの事、google経由で定期的に読んでいた多数のブログへのアクセスも全て遮断して、寝るか、寝るか、横になるか、横になるかだけの生活を続けた挙げ句に、CD ドライブ(正確に書き表すならばCD-Rドライブ)とWarCraft3を買い直すという暴挙に出た自分が辿り着いた当然の帰趨としての、「書きたいブログも満足に書けない」という、自らのブロガーとしての致命的なまでの能力低下!能力低下。能力低下だったのである。

つまり、この悔しさを取り払う為に僕は何をすべきかというと、また以前のように一日に15時間もあるいは20時間もインターネットをし、その中の5時間だか10時間だかをテキストエディタの前で過ごす、という、まるで人生の破滅のような生活を、僕は自らの意志で、強固な意志で、取り戻さねばならないのである。

堕落とは正反対のものとしての、強固な意志としての「インターネット中毒者的生活」を、何週間も、何ヶ月も、続けねばならないのである。そして、強固な意志の礎の上に、アクセス数や被トラックバック、あるいは被はてブ数などを見て一喜一憂したり、激昂したりしないのである。でもな、そんな勇気が果たして僕にあるのかどうか。そんな男気が果たして僕にあるのかどうか。

それでも、ブログが上手く書けなかったのは悔しい。本当に悔しい。昨晩一日は悔しさに身もだえて過ごした。でも、僕がインターネットから逃げ出したのは、其相応の理由があったからで、再びインターネットに足を進めたところで僕はまたすぐに逃げ出すのではないか、と思う。それはたとえばDOTA allstarsが存在していなくても同じ事で、2009年のインターネットには僕をつなぎ止めておくだけの力は無い。

それでもブログが上手く書けなかったのは悔しいので、とりあえずなんとかしたい。毎日2エントリーずつ書けば2週間くらいで戻りそうな気はするのだけれど、気はするのだけれど、2週間も頑張れる自信が無い。だがしかし、行かねばならない。なぜならば、俺は、天才カリスマアルファブロガーの真性引き篭りhankakueisuuだからだ。だからだ。だがしかし。