白昼夢を見た。



「ああ、夢だ」と思って起きようとしていると、目は覚めて意識は戻ったのだけれど、夢が見えているという状態になった。左の頬骨から、眉毛の辺りにかけて、実際に目で見るのにも匹敵する(あるいはそれをも凌ぐ)もの凄いリアルな景色が見えた。それ自体は湖のような場所に水鳥が泳いでいるという面白みのない景色だったのだけれど、湖面がPS4状態できちんと水々していた。「脳みそって凄い!」と驚愕しながらもう少し、もう少し、と楽しんでいたら、20秒ほどで消えてしまった。湖を抜けて、トンネルの中のような所を走って左に曲がったあたりで「夢が見えている状態」は失われてしまった。脳って凄いんだと、とても驚き、心を動かされた。「夢を見る」ということ自体、存在していないものを視覚を通して体感するという超エキサイティングなオーバーテクノロジーなのだ、という事がよくわかった。

当たり前のように「昨日夢見たんだけれど」とかが通じる世界に生きているけれど、もしもそれが通じない世界で「昨日夢見たんだけれど」なんて言おうものなら完全に頭のおかしな人状態なんだろうな、とちょっと夢想して和んだ。

こうして書いてみると、山もオチもないくだらない体験談なんだけれど、あのPS4っぷりは本当に凄かった。まさか僕のこの役に立たない脳みそが、大勢の人員と資金を費やしてつくられたCellプロセッサを遙かに凌ごうとは。この感動はどうやって活字にすればいいんだ。とにかく、今更だけれど脳は凄い。びっくりした。