2009年4月20日月曜日

カミキリ虫が耳元で鳴くから。



カミキリ虫が鳴き続けているような耳鳴りが絶えず聞こえて、それが具合が悪いのに眠らずにこうしてくだらない起床を続けているせいだという事もわかっているのだけれど、横になる勇気が芽生える気配は無い。眠っても何も良くならない。休んだって何も変わらない。それは自分自身が誰よりも一番よくわかっている。例えば頭痛がなくなったら?たとえば耳鳴りが消えたら?たとえば目眩が収まったら?そこに待っているのは『よいこと』なんかじゃない。間違い無しに悪い事だ。それも、頭痛なんかよりも、耳鳴りなんかよりも、もっと、ずっと悪い事だ。それに比べたらまだ頭痛の方がましだと、どうしても思ってしまう。横になる勇気なんて失われてしまう。気が飛んで、朦朧として、倒れるように倒れる以外に眠る方法は無い。そんな事ばかり繰り返していると嫌になる。現実が嫌になるんじゃない。自分の弱さが嫌になる。僕に必要なのは休む事ではない。眠る事でもない。頑張る事だ。立ち向かうことだ。一心不乱に突き進むことだ。未来に向かって誠実に生きる事だ。けっして眠る事なんかじゃない。決して休む事なんかじゃない。これはただ、カミキリ虫が一心不乱に頑張って鳴き叫んでいるだけなんだ。同じようにすればいい。そんな元気はない。頭が割れる。またそうやって君は逃げる。