DOTA allstars雑記。

ふとKuroKyを調べてみたら、なんと先日のdota2トーナメントに出てたよ!



KuroKy 欧州筆頭
Azen   morpの人。ソビエトが生んだ究極のバカプレイヤー。
Miracle 違うチームで3度タイトル。intヒーローでsolo sideか、サポ
rmN   一時期の13babyを支えきった人。ドイツのみならず欧州でも屈指のサポ
Kev-
Kebap
Dave



しかもチームからしてgosu gamers.netだった。灯台もと暗しというレベルではなかった。なぜ出ていた事に気がつかなかったかというと、 予選グループ全敗で消えていた為。異端児AzenとミラクルはKuroKyの手元に残ったものの、puppeyはウクライナ(dendi)へ、パジャはスウェーデン(loda)へと帰ってしまい、ただのドイツのチームってところまでスケールダウンしてしまっている。Azenがあまりにも使い勝手の悪いプレイヤーなので、上と勝負するにはかなりのビッグネームが必要だが、そんな簡単にビッグネームは落ちていないわけで・・・。KuroKyという悪魔的な欧州最高の才能を欲しがるチームは幾らでもあれど、イラン人でドイツ人で言語の壁があり、幾多の名手と別離しまくってきた人間的に癖のあるKuroKyの下へってプレイヤーはなかなか居ないか。居てもキャリアアップの踏み台に、って感じであり、練習精度が求められる3-1-1後のDOTAシーンでは相当しんどい立ち回りを強いられている。

 野試合のリプレイが幾つかあったので見てみたけど、naviにはAzenがどっか行って常時4-5で完敗、もう1ゲームはKuroKyとAzenが無双してたのに気がついたらAzenが行方不明になってしまってKuroKy vs 相手5人になって完敗する中Azenさんは遙か彼方でTP持たずに塔割ってました。他にAngelとのゲームではKuroKyが10-0-10、AzenとrmNが5-2-5くらいと完璧な立ち上がりだったのに、aegis復活やCD間を縫っての後衛狙い、ミニマップを利用した遅延防御などあらゆる手を尽して耐えに耐えたAngelに終盤の混戦を全て制されて、30000装備を整えられて完敗していました。Azenの唯我独尊styleとKuroKyの全知全能styleってここまで噛み合わないものだったかという思いと、やはり今のKuroKyはチームメイトが足りていなさすぎる。。。(それは元チームメイトであるAngelも同じなんだけれど)

KuroKyとAzenのプレイヤー性能差は操作視点でリプレイを見るとはっきりとわかる。Azenは操作量が少なく、apmは100程度しか無いが、ゆっくり大切にクリックし、半径5メートル程度の範囲内では驚くほど正しいプレイを極めて高い精度で選択し続ける。弱点はもちろん視界の狭さで、半径5メートル以上の場所にカメラが行く事は極めて稀だ。異常なまでに狭いと言っていい。他のレーンなど全く見ない。びっくりするくらい見ない。ボイスチャットで報告を耳に入れては居るんだろうと思うしか無いが、時々明らかに1人だけゲームの外に置いてけぼりになっているのを見ると、本当に見えていない、聞こえていない、何も知らないという状態でプレイしているのではないかと心配になるくらいの視界の狭さだ。もう誰も口出し出来ないレベルのアンタッチャブルな存在になってしまっているのではないかという不安すら頭をよぎる。(素晴らしい精度のAIMで視界外への攻撃を行うあたり、ミニマップを大切に見て残りは第六感で戦っているのだろう。)

一方のKuroKyは視界が広い。無茶苦茶広い。敵味方合計9人のアイテムを小まめにチェックしながら、離れたレーンの敵のマナまで見てる上に他レーンでの集団戦を観察しながら自レーンの駆け引きとlast hitをもの凄いレベルでこなしている。他レーンを1秒くらい見て2人ぶんのアイテムをチェックしていたりする。apmも無駄クリックで高いというよりは、必要なクリックをし続ける感じで非常に高い。プレイの正確さも恐ろしいレベルで、特に地点指定スキルの撃ち方とタイミングはもの凄い。発動→目標地点にカーソルを合せる→機にあらずと見るやキャンセルしてlast hitの駆け引きを頻繁に繰り返して居る。DBを使った時も、nukeを発動→目標にマウスカーソル→機にあらずと見るやキャンセルして駆け引き継続しながらlast hitという所作の自然体が美しい。見惚れる。とてもリラックスしている。ナチュラルにゲームが強いプレイヤーなんだなと感心する。

 問題は、1人でチームを転々とし続ける「流浪の最強プレイヤー」であるKuroKyの最大の強みである視界の広さは、広い視界を持たないながらも同じ母国語、同じメンバーでボイスチャットをしながらプレイし続けているチームを向こうに回すと大きな有利が取れなくなってしまう点にある。KuroKyがどれだけ優れた目を持とうとたった2つ。相手は2*5で10の目だ。いや、有利がとれないどころか、KuroKyの視界の広さという長所は、無駄な視点変更を繰り返す雑味のある洗練されていないという欠点にまで落ちてしまう。チームメイトの目と耳を最大限に利用する生粋のcarryプレイヤーに対しては若干の不利すらついてしまうのだ。

そのような「視界というメリット」が完全に消滅しきったシーンでは、KuroKyという才能は無茶苦茶器用で小綺麗な、(dota allstarsにおいては超弱小言語である)ドイツ語を母国語とするプレイヤーでしかなくなってしまう。実際に欧州筆頭奪取後のKuroKyのキャリアはそうなってしまっており、プレイヤーとしての輝きは衰えずとも、チームとしての栄光からは完全に遠のいている。ことWarCraft3の周辺に限ると、ドイツは狭くて小さくて弱い国でしかない。サレヒという名でドイツで育ったが故に、当たり前の事として「流浪の最強プレイヤー」という生き方を選択し、もの凄いスピードと圧倒的なパワーで欧州筆頭まで辿り着いたKuroKyは確かに恐ろしい人だった。けれどもDOTAシーンが想像以上に現金が飛び交う場所になってしまったせいでその生き方は完全に行き詰まってしまった。
 
そしてドイツ語話者であるKuroKyがドイツのチームのリーダーを務めている限りチームメイトの候補はどうしてもドイツ人に限定されてしまう。ドイツ人以外となると、異なった言語の中でも平然としていられる大らかさを持つか、母国語話者とトラブルを起こし離別を繰り返すタイプの問題児、あるいはKuroKyを利用しようという野心を胸に秘めたプレイヤー、そうでなければ復帰先が見つからない過去のビッグネーム、といった所しか選択肢が無い。妄想の余地は少ないどころか、候補すら見あたらないのが現状である。

ドイツには人材が居ないし、rmNやkevが既に居る時点でこれ以上は望めない。それ以外のフリーの強いプレイヤーもdota2ベータというチーム別にキーが配られる環境においては全く存在しない。

1人あげるとすれば、欧州dotaシーン末期に最も輝いていた13babyKnightがdotaを引退してsc2へと去っており、今の所はどのチームにも参加しておらず、仮にdota2に参戦するとなれば13babyこそが唯一の妄想例であり、最強のifだろう。ドイツ人に非ずとも、ドイツ人のチームメイトと共にドイツのチームでプレイし続けて欧州最強sfの座を最後に手にした13babyとKuroKyの合体を夢見るのは決して荒唐無稽なことではない。

非現実的ながら多少は人間関係も考えつつの欧州ドリームチームならば、Loda、KuroKy、パジャキャット、13baby、Azen。Azenと13babyのpick幅は狭いが、Lodaとパジャは何でも使えLodaは後衛属性まである万能プレイヤー。おまけにKuroKyは全ヒーロー使えますという呑気と書きたくなるくらいの器用さを持つタレント。前衛が13babyとAzen、中衛がパジャキャット、後衛がLodaとKuroKyという配置を基本にしながら、pick次第では13babyを後衛に回しLodaとKuroKyを前に出す事も出来るという天地驚愕の妄想例。こういうくだらない妄想って幸せだな。DOTA allstarsの欧州ドリームチームを考えている間がここ数年で一番幸せ。言語も人間関係も無視したワールドドリームチームなら、Loda、KuroKy、Angel、silvercross、Sharkyで。

血みどろビゴスはドリームプレイヤー枠。