2007年4月20日金曜日

僕がRudyについて今日学んだ事。

Rudyは「ルーディー」と読むものではなく、「ルビー」と読むものである。

















驚いた。
これには正直驚いた。


「Ring of Regeneration」を「リングオブレギュレーション」と読み続け、
「losers bracket」を「ルーザーズバックラウンド」と読み続けていた僕でも、
これには、ちょっと驚いた。いくらなんでも、驚かずにはいられなかった。


「Regeneration」をレギュレーションと脳内音読してしまうのは、まあ致し方ないところであるし、「bracket」をバックラウンドと音読してしまうのも、これまた仕方が無いところだ。何故ならば、僕は生まれてこの方「ブラケット」なんて台詞を聞いた事がないし、「リジェネレーション!」と叫んでいる人を見た事もないからである。だんだん悲しくなってきた。なんでこんなに恥ずかしいエントリーを書いているんだろう。これじゃあ、まるで、僕が英語なんか全然出来ない貧相おつむのあんぽんたんみたいじゃないか。




とはいえ、さすがに<ルビー>には驚いた。

この1年以上もの間、僕は「Rudy」の4文字を毎日のように目にしてきたし、「Ruby」に書かれた文章だって、少なからず読んできた。そりゃあ僕だって忙しいから全てに目を通したわけじゃないけれど、けつじょうひろしがくだらない小話を書いてたのも読んだし、まつもとひろゆきが島根県出身だって事だって知ってるし、TダイアリーがRubyで書かれたって事だって知っているし、Rubyってのはパイトーンみたいなもんだって事も知っている。もはやRubyについて知らない事は無いと書ききっても過言ではないくらいのRuby通である。Rubyのことなら僕に聞いてくれ。必ず一人前にしてあげるから。

それくらい日常的に、ブログやらウェブサイトやらはてなブックマークやらで「Ruby」の四文字を目にしていながら、一年以上、いや約二年もの間、「Ruby」のbは、<Dの小文字>ではなく、<Bの小文字>である、というあまりにも明快にして単純な事実に、一度として気がつかなかった自分自身に呆れて果てた。



僕は英文字が読めないので、英文字の単語に出くわした時は一文字一文字解読して、片仮名でルビを振る。そのようにして割り振られたルビは、それ以降は一切検証される事なく頭の中で朗読され続ける。そうやって、もうRで始まる4文字の英単語を目にした瞬間に「ルーディー」と読み上げられてしまい、100度200度300度、あるいはもっとそれ以上の回数に渡って「Ruby」の四文字を目にしながら、ただの一度も<b>が<b>である事に気がつくことが出来なかったのである。「Ruby」を<R>、<u>、<b>、<y>として認識するのではなく一つの記号として認識しルーディーと音読し続けてきたのである。これは、恐ろしい。




僕は、あるいは人間という生き物は、ひとたび「これはこういうものだ」と思ってしまうと、そう思い込んでしまう傾向にある。そして「これはこういうものだ」を繰り返す事により、その思い込みをより強くしてしまう生き物なのである。再び冷静に名前を読み上げ名札を付け直すという行為をなかなか出来ない生き物なのである。

Rubyがルーディーだろうとルビーだろうと僕には関係の無い話だけれど、これを教訓にして、これからは今まで以上に自分を疑い罵りながら生きて行こうと思った。
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投稿後に誤字脱字を修正しようと読み直している際に「Ruby」を「Rudy」と記述している箇所が多数ある事に気がついたけれど、必死に置き換えるというのは流石に悲しくなってしまうので、自戒の意を込めて直さないでおく。途中からは直っているあたり、僕もまだまだ捨てたもんじゃないと思った。やればできるよ。なんだって。