2011年12月3日土曜日

SMM雑記。

iGの布陣が酷い。iG.yからZhou、430。iG.zからはyyf、ChueNというiGオールスターで挑んできた。iGが2チーム分の「中国四強」を揃えた時も酷い酷い卑怯だ卑怯だって声はあったけど、そのそれぞれのエース格を1チーム分に揃えたんだから本当に卑怯。ChueNとかyyfとかただでさえpick幅広いのに、そこに430とZhouとかマジでチート。これだけやっても本命はDKというくらいに最近のDKは充実しているので、この2チームは是非とも3本先取で見たい。応援するのは僕のロールモデルの1人である実直carryのDK.longddだけれど、だからと言ってDKに乗るという程の思い入れはなく、とにかく楽しみ。pick/banを想像しただけで満腹になるような10人が揃ってしまった。流石はSMM。

再びdotaシーンに舞い戻ったEGはLGDにいい所無く負けていた。パジャ、ミザリー、プレイメイトと、在野からほぼ完璧な面子を引っ張ってきたのに主力抜けまくったLGDに一方的にpick負けする現実は重い。フィアーはpick負けという概念を否定してるので、それに従えば完全な力負け。pick負けだけど。欧米のプロはよく「pick負けなんか無い。それは負けた際の言い訳」とか「アジアのpickが強いとか嘘、アジアが強いのはチームワーク」とか言ってるけれど、pick負けは実際に存在する。動かしようの無い事実。そこを認めて強いpickを目指していかないと、アジアとの差は絶対に縮まらない。とにかくヨーロッパはpickerが弱い。pickで劣るから作戦で劣り、どうしようもない雰囲気に持ち込まれてしまう。pickerとして負けに負け続けたpuppyの経験はたいへん貴重。欧州強豪のpickerって長くloda、kuroky、pggだったけど、最終的には3人ともpickerを降りるという迷走っぷりだったし。

現在のNaViは想像を絶するくらい強く、pick面でもpick幅の広いプレイヤーを揃えており、相当な太さがある。盤石と言っても過言ではないくらい太い。この全盛期にあるNaViがdota allstarsでアジアはおろか、欧州強豪とすらまともに戦う機会が無いというのは本当に残念。欧州に強いチームなんて、もう1つも残っておらず、Dream Hackですらdota2で、dotaシーンは完全に終わってしまっているから、こればかりはどうしようもない。最後の最後、ぎりぎりの所でモスカウ5とのガチを見られただけでも良かったとせねばならない。

MYM対オールスターズをショウマッチでやっていたけれど、あんな感じでいいからNaVi対オールスターズが見たかった。ただloda、kuroky、vigossの低モチベっぷりは隠しようもなく、現代アジアのcarryと比べると明らかに線が細いので、MYM相手に3-2で勝利したオールスターズといえども、NaVi相手ではしんどかっただろう。今強いチームが昔の名前を蹂躙するのを見ても、面白くないしね。たとえショウマッチであったとしても、両チーム現役ガチ面子のガチ試合じゃないと。やはりNaVi対なにかを見たい1ファンとしては、dota2の盛り上がりに期待するしかないのか・・・。

とりあえずdota2が完成するのに6ヶ月。そこから曲がりなりにも盛り上がって、ファナティック、SK、mym、EG等の基盤がしっかりしたチームが幾度かの再編成の後に面子を整えるのに6ヶ月。さらに半年練習してやっとNaViと張り合える、という感じか。一年半。待てやしない。噂されているようにHoNやLoLからチームやプレイヤーが転向してきた所で、KuroKyという麒麟児のカオスを超えるインパクトを持つとは思えない。これからの欧州シーンの一強っぷりは絶望的な状況。とりあえずdota2が完成しない事には話にならない・・・。完成が遅れれば遅れるほど先行者利益で追いつけなくなる、というか既にそういう感じの退屈さがシーンを覆ってしまっている。

なにわともあれ、dota allstarsシーンで最も古い最強国家であるソビエトが醜態に次ぐ醜態を晒し、永遠に等しい歳月を経て、壮絶なまでの集散離合を繰り返した末に辿り着いたNaViという結実をアジアのdotaの殿堂であり、dotaシーン最大のイベントであるSMMで見られないのは本当に残念。世界は未だに広すぎる、というのが率直な感想。見たかったなー。NaVi対現代中国のdota allstarsガチ。まあアウェイだしベスト8くらいが限界だったろうけれど、それでもSMMだから見たかった。EGはせっかく遠征してきたのだから、意地でも勝ち上がって欲しい。