こんなにも眠たい人生を

だらしなく浅く腰掛けて低い背もたれに頭蓋骨を預けると白く輝くブログの投稿画面を映し出す明るいモニタは手の届かぬ距離へと遠ざかり、その遠さが故に家埃とビデオげームの絶え間ない責め苦に弱り果てた両眼の焦点も届かず心を連れ添い宙をさまよい瞼も落ちて、世界の隅々までを照らし出す人々の喜びと可能性に満ちあふれたインターネットの輝きに照らし出される薄暗い部屋は出口のない宵闇。異なる人生と自らの目覚めと希望に満ちあふれた思考を同じ弱さと謙虚さで品よく望み、その願いの微かさを鏝に口を開いて息を吸えば、僕が住み暮らし眠たさと戦う日常世界の刺し殺したい軽薄さが凍ったオヒョウの巨大な背びれの鋭い棘になり肺の奥まで笹掻き立てて、丸く揺れながら膨らんだ風船ガムの美しさが音も立てずに瓦解してしぼみ、手の施しようのない石油由来の粘着幕が希望も欲望も慈愛も敬愛も向上心も後悔も、全てをべたつかせながら繋ぎまとめて呼吸は辛く、死んだ頬が生む廃人の顔を天使の視界から守るため、国中の鏡を石で割り、国中の写真機を銃で撃ち、全て粉々に片付けてから、痛みの1つも思い出せない程度のぼんやりとしたまどろみの、純然たるまどろみだけで構築された世界秩序を築き上げてからやすらかに、心やすらかに。