内側指向

見てはいけないものを見ることで、誰かの仲間になろうとする。聞いてはいけないことを聞くことで、誰かの仲間になれると思う。インターネットで秘密を探す。情報が漏れ出る瞬間を探す。漏れ出た情報を見聞きすれば、インサイダーとして仲間に入れてもらえるのだと、思い込んでいる。インターネットで、ツイッターで、ピクシブで、フェイスブックで、ニコ生で、今日も情報が探される。見てはいけないものと、聞いてはいけないものだけが求められる。誰も見た事のないものを手にとって、「これはひょっとして、見てはいけない物だったのでは」と期待に頬を弛ませる。そういう人達で満ちている。けれども彼らが得られる仲間は、当初の目当ての誰かではなく、ただ同類の人達だけだ。情報という宗教、情報という信仰、リテラシーという錦の御旗。彼らは得意気に鼻を膨らませるが、その実お仲間と馴れ合うだけだ。