70時間ください。

70時間ください。
私に70時間ください。
あなたの70時間ください。

テレビを見たり、目を瞑ったり、手を叩いたり、そんな風にして消えて行く時の切れ端をわたしにください。たった70時間わたしにください。70時間あれば超えられる壁があるのです。70時間あれば辿り着ける道があるのです。dota allstarsにして90ゲームぶん、たった70時間わたしにください。掌に爪を軽く刺して、その上に折った肘を乗せて、うっぷして過ぎていくそんな時間を、どうかわたくしに恵んでください。失われていく時間をください。すり潰さずにわたしにください。少しでいいから譲ってください。たった70時間、ほんの70時間でいいのです。私に時間を譲ってください。そんな風に、冷たい目をしてだるそうに、口を開けたままでちらちらと、軽蔑しながら見ないでください。お願いだから、信じてください。私の願いを信じてください。溜息ばかり、くたびれてばかり、傷ついてばかり、挫けてばかり、わけもなく心を乱してばかり、そんなあなたの無量の時間を、ほんの少しだけ私にください。チャンスをください。わたしにください。70時間を頂けたなら、私は必ず無駄にはしません。一分一秒大切に、捨てる事なく使い切ります。だから、信じてください。私の未来を信じてください。馬鹿にしないでください。見下さないでください。お願いだから、わたしにください。70時間ください。わたしにください。