2012年5月28日月曜日

大切ではないものを捨てる事について。

大切なものだけを保持し、それ以外のものを捨て去り身軽になる事は、正しい術であると思う。けれども、どんなに大切なものであっても、気をかけて大切にし続けないと、色褪せてしまうという事を忘れてはならない。どんなに大切なものであっても、少し目を逸らした間に大切なものではなくなってしまう。

大切なものを両手に抱え、「これは大切ではないから」とゴミ箱に放り込んでいるあなたが今捨てているものは、かつて大切だったもの。そして、今も大切であったはずのもの。将来にわたってあなたの役に立ち、あなたを支える大切な何かだったもの。

大切でなくしたのはあなた自身。
それを汚したのはあなた自身。
大切にしなかったあなたのせい。

今現在手元にあるものを、「これは一生色褪せないから」と安心しきって抱きしめているけど、それだって、毎日大切に埃を払って磨かぬ限り、あっというまにくすんで、しなびる。大切ではないものを捨てるかどうかなんて、どうでもいいこと。肝心の事を忘れてはならない。

大切なものを大切にしよう。
大事なものを大事にしよう。