2013年8月4日日曜日

ti3は終わったわ。

何かに対してあれは終わった、これは終わったと言うようなやつは、終わった事にしただいけなのだ。Luoさんが勝ってるのを見て満足したので、もう終わりでいい。終われ。おしまい。はい終了。どうせここから先はdendiが無双して、パジャとアドブルの格が逆転して、yaoさんはmekaとBKB押して死に、kyxyは毎ゲームなんとなくじわりじわりと逆転負けするという、目にしたくない展開が待っているだけ。もちろんLuoさんには可能性がない。 さて、Luoさんはどのようにして、ラットルスネークを勝利に導いたのか。




なお、敗れたクアンティックは奇跡のBAKA帝国チームempireでサポートを務めた2人が主力(キャプテンとcarry)を務めているチームであり、西エンパイア帝国と呼ぶべき存在である。なお、スキャンダルさんとvigossとLTHの東エンパイア帝国は既に滅んでいるので、この1戦を持って東と西のエンパイア帝国は共に滅んでしまったのである。

dendiをカモれる奇跡のBAKAプレイヤースキャンダルさんを軸に、欧州をあわや統一せんという所まで勝ちに勝ちまくったチームが、naviによるfun1の引き抜きをきっかけとしてあっという間に崩壊し、瞬く間に滅んでしまったのだ。諸行無常。





・batという頭痛の種、batという罠。



結論から言うと、Luoさんはbatという罠を用いて西エンパイア帝国を滅ぼした。


batは強い。どのくらい強いかというと無茶苦茶強い。だがしかしbatは弱い。無茶苦茶弱い。batの強さはレーンの強さだ。万が一batが相手チームに渡ってしまうと、現代最高のsolo mid 1on1プレイヤーであるdendiですら為す術もなく完敗する。midレーンでbatと互角に戦えるヒーローは存在しない。しかし、逆にbatをpickしてdendiにbatを割り振ると、naviは弱くなる。batはultありきのシングルターゲットヒーローでしかない。ultありきのシングルターゲットヒーローがmidを担当すると、5on5で不利になる。よってチームは弱くなる。

今現在のトップチームで、batをpickして強くなるのはアライエンスだけだ。誤解を恐れずに言うと、s4はたいしたプレイヤーではなく、アライエンスはs4というプレイヤーに依存していない。アドブルが成長し、EGMという現代最高のサポートが加入うしてからのs4は「真ん中のレーンに行き、ボトルでルーンを拾う人」でしかない。s4はどうでもいいプレイヤーなので、batに乗ろうが乗るまいがどうでもいい。アライエンスがbatをpickすると、「s4がレーンで最強のヒーローに乗った」という事実だけが残る。



問題は、他のチームだ。他のチームはアライエンスと違い、「midには主力プレイヤー」という人材配置を行っている。naviのdendi、fnaticのhanni、mouzのFATAなどがその典型だ。彼らは主力どころか、チームにおける最強プレイヤーだ。そういったプレイヤーがbatにのると、チーム全体の戦力は確実に弱くなる。レーンは取れるだろうが、dota allstarsはレーンゲーではない。5on5におけるbatはたしいたヒーローではない。特にfsを買う22~25分くらいまでの時間はほとんど頼れない。



西エンパイア帝国は、そのbatという罠にはまってしまった。Luoさんは1ゲーム目でtp、wispとbanし、batを余らせる。すると、かつてエンパイア帝国でもpickerを務めた、西エンパイア帝国のキャプテンgoblckは溜らずbatをpickしてしまう。本来ならばqop、puck、odといったヒーローがmidに行くチームがsolo midにbatを選択するのは敗着に等しい。特に、3度の下方調整により完全弱体化したbatは本当にどうしようもないくらい弱い。ultはもう殴れないので細かく遊べない、nukeは元々微妙なのに弱体化でバーストダメージ稼げない、なによりも致命的なのは全ヒーロー最小まで弱体化された視界で、目の前に立ってる相手にすら視界が届かないので飛び込めない。そんなbatが相手の手に渡ったのを見てほくそ笑んだであろうLuoさんは何の迷いもなく3 DPSを選択し、西エンパイア帝国はpick&banフェイズにて滅亡への第一歩を踏み出す。



西エンパイア帝国が本当にpickしたかったmidヒーローであるodは、二本目、三本目、四本目と以後全てBANされ、キャプテンgoblackは一度としてodをpick出来ずにti3を去る。さらにmidに重要プレイヤーを配置するチームであるクアンティックのキャプテンgoblackは、midを潰される事を恐れて、batにBAN枠を使い続ける。結果としてLuoさんは1ゲーム目をbatという毒まんじゅうで勝利しただけではなく、相手のBAN枠を1つ減らすという巨大なアドバンテージを手に入れてしまったのだ。




二本目はクアンティックがCK+wispで取りスコアを1-1に戻すのですが、次のゲームでLuoさんは「wispは放置してCKを奪う」 というオプションを行使。自身は全責を背負いgyroでside soloに赴き殴って殴って完全勝利。四本目は自らにCKを割り振り、CK+AAという古のチーズを成功させ、西エンパイア帝国を滅ぼしてしまったのでした。キャプテンgoblackはLuoさんを恐れてalcをBANし続けたけれど、LuoさんはalcをBANされたくらいでスポイルされるプレイヤーではない……。




なお、1ゲーム目は西エンパイアのsolo midがbatで完璧なスタートをきっていた上に、元エンパイアのsilentがside solo 1on1で見事な勝利をおさめていたので、中盤の集団戦を1つ勝てていたら結果は逆だったと思う。1分間プレイヤーレビューをやりたいけれど、リプレイが溜まりまくっていて余裕がないので無理かもしれない。

solo midはbat、off laneもbat、ncもbat、サポートもbat、tri laneもbatという、pickプールが汚れきった3ゲームに1ゲームはbatをpickしてる僕の目から見て、「この人bat慣れしてない」とまたしても思った。bat弱体化とlich強化はsharkyにプラスに働く調整なのだけれど、sharky充電中につきs4だけが得をしている。弱体化後のsolo mid batで強くなるチームはアライエンスだけ。solo side batで強くなるチームも無いと思う。naviのfun1とかiGのyyfとかが今のbatに乗ると、チームとしては確実に弱くなってしまう。熊先生が蝙蝠に乗ったら、それはもうただのお笑い。