2016年3月12日土曜日

ビデオゲームの中のはなし。

911の時になにをしていたかって、本当にまったく記憶にないんだよね。何か大変なことが起こったって話をインターネットで見た記憶はあるんだけれど、僕は何も変わらずにゲームをしていたのかもしれないし、ジャンボ機が高層ビルに突っ込んでもかまっていられないくらいに、ゲームどころではない日常を過ごしていたのかもしれない。この世界で生きていたのかどうかも確信が持てない。僕の人生には節目節目の付箋がなくて、何かを覚えておくには適していないから、ただ忘れちゃっただけなのかもしれない。

それから今日まで、なんにも記憶が無い。あれからいろんな事があったよね、って思うけれど、全て僕の関わり知らぬ世界の出来事だし、僕の記憶の中には何一つ残っていない。思い出そうとすれば思い出せる事はあるんだけれど、それは今ではもう思い出したくないことばかり。唯一覚えているのはdota allstarsの中で誰かがヤンキースが負けそうだって言っていたことくらい。もう随分と過ぎた。今日は特別に寒いし、いつも通り眠い。付箋も無ければ、めくるページもない。