うまくは動かない。

とくんとくんと心臓が、秒針のように時を刻む音で僕は起きた。短針が一周する度に不平不満を口にし、ただ時間を浪費し続ける姿を見て、この秒針は今日も健気にとくんとくんと脈を打っている。太陽を動かしているのも、地球を動かしているのも、心臓を動かしているのは僕じゃないし、僕は心臓じゃない。心臓のようにはうまく動かない。うまく動いてはくれない心臓ほどにもうまくは動かない。