2019年2月8日金曜日

100のタスクを消化する男。

GTDの基本に「2分でやれる事はタスクに登録する前にやってしまう」というのがあるけれど、僕等はまずそれが無理である。そこで、昨日ふと思いついて、「2秒でやれることでもタスクリストに登録してよい」というルールにしてみた。その上で、1日に100タスクを消化出来るかどうか試してみた。1日に100のタスクを消化したともなれば、たとえば全てがくだらない、軽微なタスクであったとしても、何かしら人生の進展があるのではないかという希望的観測からである。

「お茶を入れる」や「じゃがいもを剥く」に始まり、「トイレに行く」とか「顔を洗う」「歯を磨く」に至るまで、可能な限りタスクに登録しまくり、挙げ句には「ペンを探す」と「ペンを見つける」を分割して2タスク消化したり、「検証のためにゲームをする」「ブログを書く」といった、人生の無駄にしかならないようなタスクまでをも登録しては消化しまくった結果、39のタスクを消化する事に成功した。

これに気をよくして本日もやっているのだが、100タスク計画も2日目ともなると、慣れてしまって多少の問題点が浮上してきた。昨日であればタスクに登録していたであろう「トイレに行く」とか「お茶を入れる」といったタスクを、タスクに登録することなく消化してしまい、タスク消化数が思うように伸びない。

さらには、全ての作業は取りかかるまでが最も困難であるという有名な法則の通り、1つの作業に手をかけては3時間も4時間も作業をし続けてしまい、タスクの消化が伸びないこと、伸びないこと。昨日は39のタスクを消費したこの僕が、本日は日も変わろうというのに僅か16のタスクしか消化出来ていない。昨日の半分以下である。

ああ、私はわずか一日のうちに、無能になってしまった。僕はもの凄い勢いで衰え続けており、望みは何も叶わない。こんなのは、やめにしよう。100のタスクなど、夢のまた夢だったのだ。テキストエディタに並べ立てられたタスクリストの一番下には、「無駄な努力をやめる」と書かれており、僕はそのタスクの前についたインデントをバックスペースキーで削除する事により完了し、僕の人生から無駄な努力が完全に消えて、僕の人生は少しだけよくなった。もう、努力なんてしない。明日からは自堕落に生きる。